叩く

叩く

1,870円 (税込)

9pt

空き巣に入った家で目を覚ました男。仲間は金と共に姿を消し、住人には顔を見られてしまった! いまや足枷となったその家で男は、不遇な過去を振り払うために包丁を握り――さえない男の煩悶をリアルに描く表題作の他、訳も分からず妻に去られた夫や、海に消えた父を待つ娘など、様々な「隣の人生」を鋭く浮き彫りにする。

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叩く のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     本作は、短編5編をまとめた書籍である。書名の「叩く」とは、第1編の主人公が「タタキ」となり金銭を盗む刹那、「タタキ」の紹介者に裏切られて殴打され、意識が戻るところからはじまる。面が割れ、このままでは捕まる。いっそのこと住人を殺害するか逡巡する心の揺れ。社会不適応やギャンブル依存となって生活困窮し、

    0
    2023年11月23日

    Posted by ブクログ

    5つの短篇集。人間の本能や機微が惜しみなく描かれ、先が気になる展開だった。緊張と滑稽さが程好く、モノクロームが似合う物語。『アジサイ』の田村の先が知りたい。

    0
    2023年08月05日

    Posted by ブクログ

    個人的に「海がふくれて」がすごく好きだ。一人の少女が父の死を乗り越え大人の女性になるある夏の話。幼馴染男女の何気ない日々、海沿いの田舎町の雰囲気、土地のしきたりなど、読んでいて感傷的な気分になる。他の作品はオチがはっきりせずモヤモヤした読後感だったが、これは良かった。
    やはりこの作者は田舎の描写や家

    0
    2024年04月26日

    Posted by ブクログ

    短編が4つと中編が一つの構成だが、全般的にどんよりとした雰囲気の読後感だった.強盗の助けをしたにもかかわらず相棒に裏切られた佐藤の小心さを示した表題作.妻に逃げられた田村浩一の優柔不断さを表した「アジサイ」.「風力発電所」では難解な下北弁が出てきて現実を経験した小生としてはにやりとした.思い出話に満

    0
    2024年01月19日

    Posted by ブクログ

    短編集。
    表題作が一番面白かった。身勝手な自己弁護な屁理屈を繰り広げるのに呆れ返って苦笑だけれど、そんなみっともなさや愚かさが、全くは他人事ではないように思えて、生々しかった。

    0
    2023年11月07日

    Posted by ブクログ

    短編は向いてないのかもと思いながらだから何!といいながら読む。
    どんな短編なら面白く読めるんだろう。今のところ児童図書の銭天堂がダントツでそれを覆えす短編はあるのだろうか。

    0
    2023年09月28日

    Posted by ブクログ

     平凡な日常の中に潜む落とし穴を描く少し風変わりな短編集。
               ◇
     佐藤が意識を取り戻すと、目の前には縛られた老婆が転がっていた。
     日当3万円の闇バイトで、雇い主の塚田とともに老婆ひとりの住宅に押し入って金庫を開けさせ札束を拝んだまではよかったが、直後に後頭部を殴られ気を失って

    0
    2023年09月03日

    Posted by ブクログ

    自分が編集者時代であれば、間違いなく担当になりたい作家さん。きれいな文章に、その小説世界に引き込む力を秘めた作品を作り続けている。
    どの作品も甲乙つけ難いが、個人的にはタイトルにもなっている「叩く」と、「アジサイ」がよかった。
    前者はどちらに転ぶか決めかねる主人公の複雑な心理描写と、読者に叩きつける

    0
    2023年08月21日

    Posted by ブクログ

    アジサイの物語は、想像を掻き立てる話で好きだ。埋立地は、とにかく怖いし、当事者意識のなさを表す内容で現実的だ。個人的にまずまずの内容だ。

    0
    2024年05月25日

    Posted by ブクログ

    5篇からなる短編集。

    「叩く」の登場人物の佐藤。
    闇職の掲示板で見つけた仕事は空き巣の補助だった。
    この男、依頼人に裏切られ
    高齢女性と一緒に残されてしまったのだが。

    「アジサイ」も「叩く」も
    最終的にどうなるのか書かれていない。
    不穏な空気がヒタヒタと・・・。

    最終章「海がふくれて」は幼馴染

    0
    2023年11月08日

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