アジアンタムブルー

アジアンタムブルー

594円 (税込)

2pt

葉子を癌で失ってからというもの、僕はいつもデパートの屋上で空を見上げていた――。万引きを犯し、衆人の前で手酷く痛めつけられた中学の時の心の傷、高校の先輩女性との官能的な体験、不倫による心中で夫を亡くした女性との不思議な縁、客の心を癒すSMの女王……。主人公・山崎が巡りあった心優しき人々と、南仏ニースでの葉子との最後の日々。青春文学の名作『パイロットフィッシュ』につづく、慟哭の恋愛小説。

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アジアンタムブルー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年10月30日

    ★五つです。しかし・・・。
    大崎善生さん、どう捕らえるべきか未だに悩んでいます。
    個人的にはビシッと嵌ってしまうのですが、世の中一般から見てどうなのか?純文学なのか大衆文学なのか(余り意味の無いことですけど)、女性から見てどうなのか?
    前作「パイロットフィッシュ」と同じ主人公ですが、つながりは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月05日

    泣ける小説として勧めてもらったのだけれど、途中までは泣けるとは思えなかった。
    でも「優しい人でいて」辺りから泣けてきて、結局最後まで泣きながら読んでいた。

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    Posted by ブクログ 2013年11月02日

    山崎の物語三部作の最初の一冊(らしい)。
    山崎の中学生・高校生時代と、恋人である水たまり写真家、葉子との最後の日々、そしてそれ以降。

    死にゆく人の形容しがたい物質的な軽さ、非物質的な重さと、最後まで一緒に過ごすことを引き受ける主人公山崎の凄みに心が動く。

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    Posted by ブクログ 2013年09月16日

    カフェでアイスコーヒーにガムシロップを注いでたらたらとカラメルのような甘くて苦い味を感じながら読んだ。
    どうにもならない空虚感と欠落感を持ち合わせている、恋人を亡くした主人公。彼の半生を女性とのエピソードを交えながら進む彼女が亡くなるまでのストーリー。
    静かにでも確実に死は近づいていて、彼の無力さが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月25日

    大崎善生さんを好きになった切っ掛けの本。とても綺麗で、けれど生々しい文体がとても好きです。フランスの田舎に行きたくなったり、水たまりを見てみたり、アジアンタムを育ててみたり。そんな日々を過ごしたい。
    結末は分かっていても、ひたすら泣けます。

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    Posted by ブクログ 2022年10月03日

    「パイロットフィッシュ」を読んでから少し経ってしまったのですが、良い意味で独立した作品として楽しめました。

    愛と死と、孤独と寂しさと強さと清らかさがまっすぐに向かってくる作品。

    フィクション故の非現実な諸々も正しく使われていて、違和感がなく、大変美しい作品に仕上がっていると思います。

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    Posted by ブクログ 2019年11月20日

    とても、綺麗で純粋な小説です。
    何があっても、人は生きていかなければならない。
    体と同じように心もいろいろな物を内包しながら、
    少しずつ成長していかなければならない。
    それってとても大変な事だと思います。
    前を向いて進むって、しんどい事だなぁ。。

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    Posted by ブクログ 2019年10月16日

    最後をバスの中で読んでしまい、失敗。。涙
    優しい愛の物語でした。
    生かされていることに感謝しなければ。

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    Posted by ブクログ 2019年04月12日

    昔好きだった本。パイロットフィッシュも好きだったけどこっちも好きやわ。
    続木葉子のキャラクターが好きなのかも

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    Posted by ブクログ 2016年11月07日

    愛する人が死を前にした時、いったい何ができるのだろう。
    末期癌に冒された恋人と向かったニースでの日々。
    喪失の悲しさと優しさの限りない力を描き出す、慟哭の恋愛小説。

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