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ねえ、知ってる? “情報通”の笠井京子は、帰宅したばかりの夫に話しかける。お隣に越してきた人たち、ちょっと変なのよ。悪意のない噂が噂を呼び、ご近所をかけめぐる――。集合住宅の隣人同士をめぐる、ささやかでちょっと怖い事件を描いた傑作短篇集。「私語を禁ず」「お節介な競売」「罪ある者の象徴」「ひとりぼっちの誕生日」「副業あります」「天からの声」「郵便物は宛先不明……」の七話を収録。
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Posted by ブクログ
実家にあった本を久々に読み返しました。 内容はほぼ記憶になく、新鮮な気持ちで読み終えました。 団地にありそうな人間関係ややりとりの中、ありえない事件が発生し、主人公夫婦の人柄に親しみがわきおもしろかったです。
連作短編集。全7話。 ジャンルは・・・ユーモアミステリーのようなサスペンスホームドラマのような・・・そういった多様な要素が凝縮されたお話です。 主人公は団地に住む主婦。子供は二人。噂好きの情報通だけど、一応言っていいことと悪いことの区別はつく(あくまで自称(笑))。平凡な団地には様々な人が住んで...続きを読むいる。教育ママ、クレイマーの偏屈老夫婦、金満家を鼻にかける優雅な部長婦人・・・。そんなよくある団地風景の中で起こる様々な事件が起こる!! これ読みながら「あぁ、あるある!!」と思ってました。団地って結局田舎と同じで、みんな隣近所の噂話が好きな人が多いんだろうな〜。噂が噂を呼ぶ。あることないこと一瞬のうちに団地の端から端まで駆け巡る。その噂を知らぬは当人ばかりなり。みたいな? ごくありふれた日常の中で起こる、ありそう!!っていう事件って親近感あるし、現実感も帯びてておもしろいんだよね。
いまではすっかりニュータウンに生まれ変わった団地で、情報通として知られる私、笠井京子。ある日、ひとつのウワサが耳に入って……。隣人たちの隠された秘密が事件に発展してゆくさまを描いた短編集。
ミステリーというのは不思議という意味に取れば、 この短編集は不思議です。 殺人なども起きるのですが、原因や結果の因果関係に納得感がややありません。 背景の描写が十分ではないためでしょうか。 主人公が誰かが分かりません。 解説には笑ってしまいました。児童文学の方が、登場人物の一人の子供の...続きを読む視点で、 自分の描写が少ないことを怒っています。すごい。この人は、この作品の本質を突いている。 決して、貶しているわけではない。不満を述べているのだが、作家を傷つけないように、 登場人物の言葉として表現している。この解説をよむためだけでも、本書は手に取るべきだと思う。 川島誠。一度読んでみよう。 短編の間のつながりは、同じ団地の同じ登場人物がいるというだけで、話の間の関係性がよくわかりません。 社会の悪をあばいているのでもない。 団地住まいを嘆いているわけでもない。 家族の暮しを楽しんでいるわけでもない。 それが、現代の団地の実情だと言いたいの? とにかく読んでみてください。
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