横しぐれ

横しぐれ

1,353円 (税込)

6pt

4.0

父と、黒川先生とが、あの日道後の茶店で行き会った、酒飲みの乞食坊主は、山頭火だったのではなかろうか。横しぐれ、たった1つのその言葉に感嘆して、不意に雨中に出て行ったその男を追跡しているうちに、父の、家族の、「わたし」の、思いがけない過去の姿が立ち現れてくる。小説的趣向を存分にこらした名篇「横しぐれ」ほか、丸谷才一独特の世界を展開した短篇3作を収録。

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横しぐれ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「わたし」は、中世和歌や連歌を専門とする国文学研究室の助手。父の通夜の席で、父の友人であった国文学の黒川先生に思い出話を聞く。実は、戦争が激しくなるちょっと前、黒川先生は父と連れ立って郷里の松山を訪れたことがある。そのとき、道後温泉近くの茶店で一人の乞食坊主に酒をたかられた話を以前に父から聞いたこと

    0
    2012年11月02日

    Posted by ブクログ


    ボリュームもユーモアも話の硬さも適度すぎる品の良い短編集。
    表題作のテーマ・進行・締めは余りにもオシャレ。

    0
    2023年01月04日

    Posted by ブクログ

    丸谷才一「横しぐれ」、誰が何処で推奨していたのか定かでないが、信頼する作家が強く薦めていたことはよく覚えている。この本がなかなか手に入らず焦れていたことも事実である。
    読むうちに、その意味がよくわかった。構成・文章・内容のすべてが読む者を独特の世界に深く引き込んで、しみじみとした懐かしさとともに強烈

    0
    2022年07月19日

    Posted by ブクログ

    小説のたくらみ
     解説の池内紀や小谷野敦も書いてるが、横しぐれは種田山頭火の裏に、主人公の出生の秘密が隠されてゐる。私は終盤に差しかかった時気づいた。明言されないやうに巧く書いてゐるので気づかない人もゐるだらう。樹影譚も出生の秘密ものである。《次男なのに「才一」という名の謎。》といふ小谷野の文の意味

    0
    2022年05月01日

    Posted by ブクログ

    旧仮名遣いだが、文章は流麗。
    一文が長めで、よく連想から過去の話に移るので、時系列が把握しづらくなる。

    父親と高校時代の国語教師が四国旅行時に出会った坊さんの正体を探る「横しぐれ」、記憶喪失になった少年と従兄弟を探しに盛岡へ行く主人公が交互に描かれる「初旅」が面白い。

    0
    2022年05月02日

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