つなぐ 100年企業5代目社長の葛藤と挑戦

つなぐ 100年企業5代目社長の葛藤と挑戦

1,672円 (税込)

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伝統産業を異業種とつなぎ
イノベーションを起こす

鋳物メーカーの5代目社長の
伝統を守り発展させるための変革とは——
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伝統工芸の業界は厳しい状況に置かれています。
伝統的工芸品の生産額は1983年の5405億円をピークに、
2020年には870億円へ減少し、市場は縮小の一途を辿っています。
また伝統的工芸品の従事者は1979年の28.8万人から、2020年には5.4万人にまで落ち込み、
約40年のあいだに生産額、従事者数ともにピーク時の5分の1以下に減少しているのです。

このような状況のなか、著者は1916年に富山県高岡市で創業した鋳物メーカーの
5代目社長に就任しました。
高岡は400年の歴史を持つ「高岡銅器」の産地で、国内の銅器の9割以上が
この地で生産されています。著者の会社は創業当初は高岡銅器を継承する
真鍮鋳物の仏具や茶道具、花器などの生地を納める下請け業者でしたが、
その後、4代目であり、職人としての経験と技術、卓越したデザイン力を強みにもつ
父の代で変革を試みます。2001年よりデザイン性の高い真鍮のベルや風鈴を扱う
自社ブランド「能作」の製造・販売を始め、マーケットの変化にも柔軟に対応し、
約20年間で売上を1.3億円から18億円にまで拡大させました。
一方、著者は職人としての知識や経験がなかったにもかかわらず、
入社してから5代目社長に就任するまでの12年間でいくつもの新しい事業を始動させています。
例えば、職人の技術や伝統工芸の魅力をより多くの人に知ってもらうために、
産業観光事業を開始。本社に工場見学や鋳物製作を体験できる工房を設け、
工場への年間来場者が13万人を超える富山県の観光名所へと成長させました。
また、錫の食器で提供するカフェレストランも併設し、
日本の伝統工芸を身近に感じてもらえるよう取り組みも行っています。
さらには旅行業登録をして旅行ツアーの企画・販売を開始した他、
自社が扱う錫に着目し、結婚10周年を祝う「錫婚式」のブライダル事業を生み出しました。
今の時代に沿った伝統工芸の継承方法と自社の強みを生かした社会の需要に応える事業とは
何かを常に考え、現在に至るまで、日々挑戦し続けているのです。

本書では危機的な状況にある伝統工芸の業界において
著者がどのような変革をおこなってきたのかを紹介します。
同業者だけでなく、後継者不足などさまざまな問題に悩むものづくり企業や
中小企業の経営者とその後継者にとって、問題解決の助けとなる一冊です。

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