ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと(集英社インターナショナル)

ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと(集英社インターナショナル)

1,782円 (税込)

8pt

就活から逃げ出した言語学徒の青年は、美しい言語を話す少数民族・ムラブリと出会った。文字のないムラブリ語を研究し、自由を愛するムラブリと暮らすうち、日本で培った常識は剥がれ、身体感覚までもが変わっていく……。言葉とはなにか? そして幸福、自由とはなにか? ムラブリ語研究をとおしてたどり着いた答えとは……? 人間と言葉の新たな可能性を拓く、異端の言語学ノンフィクション。

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ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと(集英社インターナショナル) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    めちゃめちゃおもしろかった、これは心が軽くなる系の本。ICUの特に言語学とか人類学やってたひとにとっても刺さりそうな本。寮に置いといたらみんな取り合いになるんじゃないかって思う。
    「正の走性」「負の走性」って言語に落とし込んだのはありがたい。気持ちが向くとか気分でとか自己中心的だと思われるような言葉

    0
    2024年05月14日

    Posted by ブクログ

    著者の研究人生のこと、ムラブリのことなど面白かった。
    コミュニケーションでは意味のあることを交換するだけでなく、意味のないことの交換(挨拶とか)で関係性を強化するというくだり、なるほどなと思った。

    0
    2023年11月23日

    Posted by ブクログ

    昨年、ムラブリの映画がどうしても気になって東京に行く機会の時に時間を縫って横浜まで見に行った。
    久々の東京でかなり疲れていたし、横浜までの電車も遠くてぐったりしていたのだけど、ムラブリの映画を見たら疲れが無くなっていて本当に驚いた、という経験がある。今回この本では身体性についての記述が多く、やはり私

    0
    2023年11月15日

    Posted by ブクログ

    ゆる言語学ラジオで取り上げられていて知って手に取った本。

    世界は広い。当たり前のことのようでなかなか日々の生活では実感しづらいこと。本は、そんな普遍的な事実を手っ取り早く咀嚼させてくれるツールとして最適だ。
    この本は正に、“世界は広い”という何の新鮮味もない当たり前の事実を改めて腑に落ちさせてくれ

    0
    2023年08月15日

    Posted by ブクログ

    ゆる言語学ラジオで伊藤先生の動画を見てこの本を手に取りました。

    狩猟採集民の生活は、私たち日本人にはなかなかイメージしづらいものですが、ムラブリ語を通して垣間見えたような気がします。

    ムラブリが「自由」を求めてこの生活スタイルに定着し、伊藤先生自身、ムラブリの体現として生きようということで、ムラ

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    2023年07月20日

    Posted by ブクログ

    文句なしに 面白い!

    文字がないからこそ
    豊饒な暮らしの文化が
    見えてくる

    文化人類学を専攻しておられる
    何人もの研究者の方から
    よく聞かされる言葉のひとつ

    文字をもってしまったから
    豊かになったモノ
    文字を持たなかったから
    豊かさが保たれたモノ
    どちらが 良い悪いではなく
    いろいろ 考えさせ

    0
    2023年07月02日

    Posted by ブクログ

    少数民族「森の人」ムラブリとの出会い。
    その美しい言葉に惚れて言語学者となった半生と、
    彼らとの関わり、そして大いなる影響を語る。
    ・本書に登場するムラブリの主な居住地
    ・ムラブリ語の頻出表現リスト
    第1章 就活から逃走した学生、「森の人」に出会う
    第2章 駆け出し言語学者、「森の人」と家族になる

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    2023年06月05日

    Posted by ブクログ

    ムラは「人」、ブリは「森」。だから、ムラブリは「森の人」という意味になる(中略)
    狩猟採集民だ。服はふんどし。(「はじめに」より)
    「負の走“嫌”性」には(私もコレだ!)と共感することばかりで、最初からトップスピードでおもしろいのだけど、「服はふんどし」が伏線回収されるくだりでは、さまざまな常識に囚

    0
    2023年04月05日

    Posted by ブクログ

    危機言語であるムラブリを記述するためにフィールドワークを行った研究者のお話し。前半は言語学的な話と、フィールド言語学者としての成長が描かれており、興味深い。後半の最後の方で、言語の身体性も出てきて、言語を身に付けることの本当の意味を教えてくれる。ただし、最後はエッセイ要素が強くなるので、読む際には注

    0
    2023年11月23日

    Posted by ブクログ

    文字も暦も持たないなんて日本人の自分には全く想像もできないことだが、自分のいる世界の当たり前が通じない世界があることを知る。

    著者は言葉に興味を持ってその世界に飛び込んでいったが、言葉を学んでいくうちに身体性も変化していくということが、印象的だった。

    言葉ができることがコミュニケーションを取れる

    0
    2023年10月03日

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