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質・量ともに最高の短篇を生み出し続ける作家、初のSF作品集 真実の愛を証明できる存在をめぐる、ありふれた愛の顛末を描く表題作、骨の表面に文字を刻む技術がもたらす特別な想い「骨刻」、人間の死体が腐らない世界のテロリストに関する証言集「不滅」、百年前の映画への鎮魂歌「BTTF葬送」他、書き下し含む全6篇
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Posted by ブクログ
SF短編集でした!どのお話もわくわくと読めたけど、1作めの『回樹』と対になってる最終話の『回祭』は読んでて涙が出そうになりました。人の弱さと強さ、愛は脆くて絶対的だなあ…と。
SF作品集。どれも設定とストーリーが面白かった。ネーミングセンスも好きです。千見寺初露と尋常寺律、そして千鶏。そもそも斜線堂有紀というペンネームからして最高。設定は非現実的だけど、その設定を十二分に活かして微妙な感情の襞をしっかり描いている。
全部の話が好きだった。 歪な愛についてかかれた『回樹』『回祭』、 死体が腐らなくなった世界が描かれた『不滅』 など、どれもちょっとしたSF、ディストピアのようなテイストで、読んでいてワクワクした。
設定は独特だけど、この感情はわかる、そんな話のオンパレード。 はじめて出会ったワールド、うん、面白かったです(^^)。 〜帯より〜 「誰も思いつけないアイデアと、誰でも思いあたる感情の全6篇」
「回樹」「骨刻」「BTTF葬送」「不滅」「奈辺」「回祭」の6篇のSF作品集。 「回樹」、確かな形にしたがるのは人の業ですが、本当は割り切れるものではないはずで。この樹が定める愛情とは、どういう事なのか。 作者の考えの一つとしてあると思われる、愛し続けようとする気持ちこそ、という考え、好きです。 ...続きを読む「骨刻」、暗号的な事は実際に近い史実があったようなので敢えて避けたのかな?神話とSFが絡み合う中に人、を見出すのも物語の醍醐味。 「BTTF葬送」、私も映画好きなので何処か切実さを感じつつ、疾走感と爽やかさもある読後感が、正に、でした。 「不滅」は個人的に最も腑に落ちる作品だったかも。鮮やかな比喩が真に迫り、胸を打ちました。それでも進まなくてはいけない。 「奈辺」も、個性的なシチュエーションがどんどん目に浮かぶようになっていって面白かったです。BTTFとはまた違う感触の、映画で見てみたさがあります。 「回祭」は回樹の続編。それぞれの執着。 想いの行方の物語達、という印象でした。総じて、かもしれませんが。
短編だが全ての作品において考えさせられる内容で樹が死体を呑み込む作品は相方との関係が拗れた時におとずれた相方の死。樹が死体を呑み込む事で自分が相手を愛していたのかどうか樹の愛着によって知る事ができる。主人公は本当に愛していたのか??またその樹と会う事で愛した人との束の間の時間を過ごす事ができる。 ...続きを読む違う作品はネバーエンディングストーリーが不朽の作品と取り上げられてあり1にお金をかけ過ぎたのか2は私にとっては残念な作品。それは個人意見なんだけど1だけにとどめておいて欲しかったとこの短編作品とは関係ない事を考えながら読み進める。 そして肌の色の差別。黒人が白人の経営する居酒 屋に来店。そこで青い肌の宇宙人も加わってドタバタ喜劇が始まる。黒人を猿、または家畜と思っていた人たちも次第に受け入れ、また奴隷と思っている人たちによるいじめ、スカッとする顛末になっている。 差別はなくならないけど自分は差別しない生き方と楽しく生きていきたい。と思えた。 他にもあるが印象に残っている作品を思うままに書いてみた。 読んだ本をどう形に残していくかまだまだ模索中。死ぬまで模索しているかも。。 そして最期まで本と共にいて感じた事など書いていきたい。
『骨刻』が良かった。もしこんな技術があったら、どんなことが起こるかという思考実験的なお話で楽しかった。
サイエンスだけではないフィクションだと思う。(ダーク)ファンタジーでもないし。ずれている、狂っている、異相フィクション?ミステリーかというとそことも違うような。あ!あと、装画がアクタージュの宇佐崎しろで、それも良かった!アクタージュ面白かったのにな~。あそこで終わりで、もう多分埋もれちゃうよね。もっ...続きを読むたいない…。 さて、気を取り直して、この本は短編集で、回樹は「新しい世界を生きるための14のSF」で読んでいました。でも、回祭という別のお話もありました。 「回樹」は死体を飲み込む不思議な植物のようなものが現れた世界。焼けません、切れません。そして死体を飲まれると遺族は…。 「骨刻」骨に文字を刻める技術。レントゲンでしか確認できないそれをどう使う?愛の言葉?遺言?名札?宗教? 「BTTF葬送」昔の名画が上映されている映画館でなにやら不思議な会話。上映を妨げる人物。さあ、この世界はなぜ名画上映に特別な意味があるのか? 「不滅」永遠に変わらなくなる物が出現する世界で、それが不滅なために問題おこって、考え方の違いからある構造物を壊す一人の男。男がそこを壊そうとした驚愕の理由。「奈辺」黒人が奴隷で、蔑んで良い存在であることが当たり前の時代のアメリカのとある酒場に起こった奇跡。 「回祭」回樹に飲ませた遺体と私の複雑な主従関係。 捻れた恋愛アリで、中学校以上。
SFマガジンで度々作品が掲載されていたので、斜線堂有紀はSF作家だと思っていたが実はバリバリの推理小説家、ミステリー作家であることを最近知った。確かに、単行本の帯には「著者初のSF作品集」と書かれてある。 他の著書を見ると「楽園とは探偵の不在なり」には天使が出てくる。それだけでSFというよりはファン...続きを読むタジーか。要は、普通の設定を用いないミステリー作家なのだ。とにかく普通じゃないことがSF的要素を色濃くしているのかもしれない。今回の単行本も刑事とか探偵が出てこないから、辛うじてSF作品集と定義づけたのだろう。 回樹シリーズは今後もちょくちょくSFマガジンで発表される予感。 骨刻、BTTFはアイディアの領域に留まる。 不滅のアイディアはなかなかの秀逸、しかしエンディングが星新一風だったのは少々安易すぎたと一瞬思ったが、もしかしたらこれは星新一へのオマージュなのかもしれないと自分に言い聞かせた。 奈辺が古典的なSFネタで、とても親近感を持った。オールドSFファンはとても満足したのではないだろうか。ドタバタSFの典型的ハッピーエンド、いいね! SF作品集第2弾が出るには、SFマガジンへの寄稿経由で時間がかかるかもしれないが、長編も読んでみたい。手元に探偵不在があるので、それまでこれを読んで時間を潰そうか。
ちょっと歪な愛の形を書かせたら斜線堂先生の右に出るものはいないんじゃないかというくらい、どれも素敵な短編ばかりで抜群に面白かったです!他作品でも類を見ないようなSF的アイデアを世界観に取り入れているにもかかわらず、それ自体に違和感を与えずに物語に入り込ませる筆力も流石ですね。あとバックトゥザフューチ...続きを読むャーが見たくてたまらないです。 既に既読の「回樹」が一番好みなのは変わらずですが、特に心惹かれたのは「不滅」と「回祭」。どちらの短編も、死んだ人を愛するとはどういうことなのか思わず考えさせられるような展開と、心を抉るような読後感がなんとも言えず、とても好みの短編でした。
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