神経美学 美と芸術の脳科学

神経美学 美と芸術の脳科学

2,200円 (税込)

11pt

4.5

神経美学(neuroaesthetics)とは認知神経科学の一分野であり、脳の働きと美学的経験(美醜、感動、崇高など)との関係や、脳の機能と芸術的活動(作品の知覚・認知、芸術的創造性、美術批評など)との関係を研究する新しい学問である。神経科学者だけでなく、心理学者、哲学者、アーティスト、美術批評家などが参画する学際領域であり、近年ヨーロッパや北米を中心に盛んに研究成果が発表されている。
本書は、その誕生から今日までの約15年余りの成果をわかりやすく紹介する入門書である。神経美学の定義からはじまり、絵画と音楽などの芸術の美や、道徳や数理などの「視えない美」における脳の働きを説明し、芸術や外面的特徴だけではなく、美が様々な対象に現れることを示す。つづいて、文脈や状況によって変化する美的判断の柔軟性、美しさと醜さの違い、悲哀の中にある美、美と快感の関係、芸術的創造性などについて、最新の脳機能研究成果を紹介していく。最後に、これまでの脳機能研究の視点から美的体験の認知的枠組みを示し、美の感覚はどのような機能をもち、われわれにどのような恩恵をもたらすのかを論じる。

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神経美学 美と芸術の脳科学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。様々な美しいと表現される事物は脳内で特異的な働きを生む。真善美は価値基準として同根だったという予感がする。その後、人は美を楽しみや娯楽にも広げていったのではないか。快楽ではない価値を追求するとき、美しいかは大事な価値基準だと思える。
    美が身近に感じられるようになり、考察する基盤にな

    0
    2023年06月09日

    Posted by ブクログ

    コレはツボった!
    果たして我々は同じモノを同じように見てるのか?アートは、実は個性的もなんでもなく、多くの人と同じ感覚を持ってる人じゃないと、ウケるもの作れないんだよなーとか
    「美しい」って、果たして湧き上がるのか?とか
    色々気になってたら勧められた本。
    大当たり!夕陽を見て美しいと感じる時と、数学

    0
    2020年06月06日

    Posted by ブクログ

    タイムラインで見つけた一冊。とある経営者(マーケティング・デザイナーみたいな人)がオススメしていることで興味を持ちました。脳の仕組み的に『美しい』と『好き』は連動するとのこと。そこに動作が加わるとさらにプラス。プレゼン資料は美しくなくともせめて整っていることが必要。物売りとして参考になるお話でした。

    0
    2021年09月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    美と芸術。脳ではどの様に扱われるのか。それがわかる本である。
    結局のところ美は感情や快感との関係性があるようである。様々な脳の観測方法で、美、醜さがどう脳で処理されているかを解き明かしている。
    認知のゆがみの話もイロイロ言われて久しい。本書でも様々な歪みが紹介されている。見えるものがそのままの

    0
    2022年10月15日

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