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酒にも色々あるけれど、飲まずにいられないのは皆同じ。今日も酒場を漂流する“あたし”こと、なぎら健壱のおかしさと哀しみに彩られた呑兵衛エッセイ。出会いがしらに「山!」と合言葉を発する見知らぬ男に対し、咄嗟に「川!」と答えると「あのことは万事うまくいった。心配するな」。うまくいったならいいか~と思った次の瞬間「よくねぇよ。あのことって何だよ」。そんなエピソードが満載。アルコールの匂いがムンムンの酒場写真、オリジナル〈蔵出し〉原稿も収録。
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Posted by ブクログ
「大人買い」という言葉があるが、 あれは、無闇矢鱈に有り金を使って物欲を満たすということではない。 大人だからこそできること。 それは自分を知っているからこそできること。 自分が好きなもの、 自分に合うもの、 自分に必要なもの。 それを知っているからこそ、 自信を持ってモノを買えるのである。 酒...続きを読むしかり。時間しかり。 なぎら健壱氏は、 実に若いころから「大人買い」ができる人だったのだと思う。 どれを読んでも面白く、 普通はぷいと出て行ってしまうような店でも、 愛情ある目を向けられる彼は、 やはり「大人」なのだろうな。
酒にまつわる、とにかく楽しい話の数々。なぎらさんと一緒にお酒を飲んでいる気分にさせる?いや、少なくともお酒が飲みたくなる一冊です。
酒にまつわるエッセイ。 この作者の実際の酒場めぐりの著作は、面白いが、読んでてだれるところがあるが、この本は、新聞や雑誌の連載で、1テーマが文庫本2P程度と短く、文章がうまく削られていてなかなか良い。 「酒飲み」の分かっちゃいるけど、ダメさ加減が、よく出ていて、読んでいて何度もにやりとさせられた。
まあ、著者、タイトルを見れば内容の大半が想像されました。 期待通りの内容。気軽に読めました。 なぎらさんって、なんなんでしょうね。好きだけど。
私自身は、醜態をさらすまで飲めるほど、お酒が強くないのですが、この本の話は、どことなくうなづける話ばかり。笑えます、お勧め。
父の本棚から拝借して読んだ一冊。 初めて読んだ時は未成年でお酒なんて全然分からない状態でしたが、なぎらさんの軽妙な語り口に引き込まれて爆笑しながら読みました^^ 成人して自分が飲むようになってから読むとまた違う面白さがあります♪
酒場漂流記が面白かったので、ついつい購入。 各エピソードが短く、酒場漂流記ほどの破壊力は無いけれど、また飲みに行きたくなってしまう一冊。
僕は酒場というより酒が好きで、酒場でのいい体験も悪い体験もそう多くはないのですが、なぎらさんの、まあ言ってみればひどいことよ。酔っぱらいの、酒にまじわったときのしょうがなさと、まだ飲む前に酒にむかって転がり落ちていく、だらしの無さ。ああ、やっぱりそうだよね、それでいいんだよね(よくないのだが)、と安...続きを読む心させてくれる一冊。1万円札を見つけて…の話などは、その妄想力がたまらないのだ。でも、酒を飲まない人は、どう思うのだろうか。
なぎら健壱の酒にまつわるエッセイである。なぎらのウンチクも楽しいし、起承転結が出来過ぎた、綺麗なオチがついた、早い話がだいぶ脚色してんじゃねぇのか、って思えちゃう酒の失敗談が楽しすぎる。クスクス笑いながら、どんどんページをめくってしまう。話が嘘かホントかなんかどうでもよくなってくる。 で、なぎら健...続きを読む壱の江戸っ子な語り口が心地よい。 「まだ陽がある内から、ちょいと様子のいい蕎麦屋の暖簾をくぐる。間髪入れず「冷やと天抜きをもらおうか」と店員に声をかける。天抜きが出て来るまでのつなぎに板わさか、あるいは焼き海苔なんぞで一杯飲(や)って待っている。その様子はなんともオツなものである。またそんな時の形(なり)が和服などであれば、言うことはないのだが。 その日あたしはひとり、麹町のちょいと歴史を感じさせる蕎麦屋の客になっていた。」 エッセイの冒頭からこんな感じ、読んでて昼下がりの蕎麦屋で一杯飲(や)りたくなってくる。 ほっこりと暖かくて、笑えて、粋なエッセイ集でした。
タイトル通りの酔いどれエッセイ。筆者のひととなりが字面から伺えるような、そんな作品。 新聞連載をまとめた本で、ひとつひとつがとてもコンパクトにまとめられている作品。そしてどこをとっても見事な酔っ払いが出てきます。 酒を飲んだ気になれる本。
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酒(しゅ)にまじわれば
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なぎら健壱
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