特権を問う ドキュメント・日米地位協定

毎日新聞取材班

東京都心を異常低空飛行する米軍ヘリ。本土に復帰した後も、基地に悩まされる沖縄。日本各地でまかり通ってきたアメリカの「特権」。取材班が目にした状況とは――
2021年度、新聞労連ジャーナリズム大賞受賞の連載、書籍化！

日米地位協定は「在日米軍によるさまざまな被害の元凶」と言われながら一度も改定されたことがない。(略)ある記者は米軍関係者による事故のその後を追い、ある記者は炎天下の東京でカメラを構えて米軍機を待ち続けた。基地が集中する沖縄からも、深刻な被害が続く実相を伝えようと力を注いだ。

2022年2月、ロシアがウクライナに軍事侵攻し、多くの命が奪われる惨劇を世界は止められなかった。私たちは国際的な緊張が張りつめたこの時代を生きている。だからこそ、安全保障体制を構成する柱である地位協定のあり方に目を向け、議論を深めなければならないはずだ。
本書は、地位協定によって生まれている実
態と真実をあぶり出そうともがいた記者たちの記録である。
(本文より)

※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ノンフィクション / ノンフィクション・ドキュメンタリー
• 出版社: 毎日新聞出版
• ページ数: 296ページ
• 電子版発売日: 2023年03月01日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 10MB

[ブクログ · ★★★★★]

恥ずかしながら日米密約のことなどほとんど何も知らなかった。米軍ヘリの都心部低空飛行については国会で質問されていたのを聞いて知っていたがこんな問題があったとは驚いた。
沖縄での問題もすべて繋がっている。
もっと多くの人に読んでほしい本。

[ブクログ · ★★★★☆]

日米地位協定…自分の住んでいる市にも関連がありそうなのだが、今まで特に疑問に思うこともなく日常の生活に溶け込んでしまっていたのだが、本屋で目にして、ここらで一度でも考えてみたいなと手に取った。
詰まるところ、日本の政治家だったり外務官僚の問題なのだろう。しかしそれを傍観したままではやはり何も変わらないのだろう。しかし自分には何ができるのだろう。官僚や政治家何重い腰を上げざるを得ないような世論を作るために何ができるのだろうか？

[ブクログ · ★★★☆☆]

羽田新ルートのために米軍横田空域の一部空域の管制権を得るのと引き換えに、米軍三沢基地の管制権が拡大されて千歳ー羽田ルートでの一部迂回が生じているのに驚いた。