ねむり姫

ねむり姫

660円 (税込)

3pt

なんの前ぶれもなく、永いねむりについてしまった美しい姫と、腹違いのひとりの童子――中世の京の都を舞台に繰り広げられる男と女の不可思議な生涯を物語る表題作のほか、実母の生んだ牝狐を愛して命を奪われてしまう男の物語「狐媚記」、夢が男女の出会いを予告する「ぼろんじ」など、あやかしの物語六篇。

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ねむり姫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2008年10月8日~9日。
    面白い。
    そして凄く切ない。
    無償の思いの美しさと残酷さに心が震えます。

    0
    2018年01月06日

    Posted by ブクログ

    しばしのインターバルを経てTasso再読祭再開。
    様々な典籍に材を取った幻想時代劇、全6編。
    何度読んでも味わい深く、しみじみ面白い。

    眠りに落ちたまま年を取らなくなった珠名姫と
    異母兄つむじ丸の物語「ねむり姫」や、
    望楼に幽閉された万奈子姫の悲恋「夢ちがえ」が
    殊の外、切ないが、
    もう一人の姫こ

    0
    2017年11月24日

    Posted by ブクログ

    澁澤龍彦にはめずらしく(?)、ぼんやりできる午後などに拾い読みできる本。晩年の短篇集(ロマネスク)。ねむり姫になりたいのになあ、そしたら王子さまがキスしたって、絶対眠りから醒めないのに。というのは、表題作とは何の関係もありません。最近、寝不足気味。

    0
    2011年07月19日

    Posted by ブクログ

    水面を、覗き穴を通してスライドのように交錯する姫や少年達の運命。するりするりと読める香りの佳い文章です。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    お伽噺、というものは、そもそもちょっと怪しげなものなのだけれど、「あやし」の境界線をのぞき込むのではなくうろつける感じになると、大人用ってことなのだな、と個人的には思うのです。というわけで、これは大人用のお伽噺。読んで損なし。
    単行本の装丁について付け加えると、「ショッキングピンクとルミナスっぽいグ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    『うつろ舟』などにならんで、晩年の『高丘親王航海記』への過渡作品とも言える、秀逸な短篇集です。『思考の紋章学』や『ドラコニア奇譚集』などに顕著なエッセイらしさが少なくなり、物語性に重きが置かれています。『高丘親王〜』よりはまだ文章/文体は固いかもしれませんが、ちゃんと分かるしちゃんと面白いです。

    0
    2022年08月24日

    Posted by ブクログ

    『ねむり姫』リーダビリティはよい。ポニーで田舎者を馬鹿にするのがなんか
    『狐媚記』狐の好物ってさうなのね。(原典読んで「澁澤作品の方が」と言へるレヴェルの筈)
    『ぼろんじ』澁澤先生みとこーもんくらゐは見てたってどっかに書いてあった筈
    『夢ちがえ』 琵琶湖の畔の話なのね。(田楽を舞ふ異形のなんぞが鎌倉

    0
    2021年10月20日

    Posted by ブクログ

     現実から、ひょいっとはみ出してとける。不思議と現実のはざまを語る。そんな短篇集だと思う。上るのではなく潜るのに近いけれど、手引きがあるので溺れずに済む。ただ、その手引きがどんなもので、どこへぼくたちを連れて行くのかを考えはじめるとすこし怖くなる。グロテスクが道中にあるような、白骨を横目に潜っていく

    0
    2017年10月07日

    Posted by ブクログ

    中世日本のあやかしの短編集。
    何と言っても面白かったのは表題作のねむり姫。
    夢と現の間にとらわれるねむり姫とつむじ丸の想いの交差は何とも言えない

    0
    2012年11月08日

    Posted by ブクログ

    裏表紙に“あやかしの物語”と書かれていたけれど、不可思議というひと言では片付けられない世界だった。この作品を読んでいる最中、二度ほど憑き物的な夢を見た上、金縛りにもあった。脳が独特の魔術にかかってしまったのかもしれない。
    淫靡でもあり、エッシャーの騙し絵のような怖さもある。洒落に富む上質でリズミカル

    0
    2010年08月17日

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