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『悩む力』『在日』など数々のベストセラーを生み、テレビでも活躍する気鋭の政治学者である著者。東京に出てきて40年、やっと「トーキョー」に心を許し、ストレンジャーとなって「トーキョー」を楽しむことができるようになったという。「都市とは自分の正体を目覚めさせてくれる場所である」という確信のもとに東京各所を探訪。明治神宮や浅草など歴史の息づく街から、六本木や銀座など現代の欲望がダイレクトに渦巻く街まで、その土地を通して人生、文化、日本、未来etcを熱く語った、すべての現代人への応援メッセージ。若者には著者の書籍のエントリー本として、愛読者には新鮮で軽快なエッセイとして愛される1冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2011年11月26日
東京について独特な視点で語られている点が面白かった。
東京の明るい部分、暗い部分。イキイキした部分、そうでない部分。いろいろ見えてくる。
いろいろ問題点に鋭い指摘が気持ちよかった。
・みんなが自信をもちたいはみんなが不安を抱えていること
・これほど情報化による消費社会化が進むとハレとケの区別とい...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月09日
だいすきな姜尚中さんの東京探訪記。
これが雑誌BAILAの連載だったとは。意外。
そういえば以前、女性誌で悩み相談の連載を
持たれていたのを読んで、姜さんに好感をもった
んだった。
文章だけの読み物とは趣が違ってよかった。
取材後記みたいなのからも姜さんの人となりが
伝わってきて。
それにしても姜尚...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月23日
姜尚中が東京のスポットを巡りながら日本に想いを馳せる大人な感じの本。
自分自身を鳥瞰するには、自分をも引いて見ることができる精神的な幅が必要。つまり「大人」として自分が引き受けたものと一定の距離をおくのが必要だそうだ。深ェ~!
最近あちこちに溢れてるような「男の作法」的な本よりはずっと役に立ちそ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月13日
個人的に、観光地としての「東京」は評価していない。
というの都心に代表されるように高層ビルが立ち並ぶ景観に文化的な価値を感じ無いし、例えばパリの凱旋門を見たような圧倒感に立たされることもないからだと思う。
しかし姜さんはこのような僕が全く興味が沸かない場所に赴いて、そこの歴史や文化的側面から現代の...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月25日
著者は本当に社会を深く分析する人である。
彼のように冷静に客観的に、しかし暖かい目でもって社会を見つめられる人が日本で活躍しているというのは、とてもいいことだと思う。
本にも書かれているが、今は、多くの人が物事を損得で見ようとする時代であるが、それだけではとても寂しい社会になってしまう。そして長い...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月24日
姜さんが東京の街を探訪しながら思索するエッセイ。
国会議事堂を訪れての、「家業を継ぐはずだった長男(自民党)がダメになったから、急に次男(民主党)に・・・といっても、今まで何の訓練もしていなかったら難しいのと同じようなもの」「新しい政権を育てていくという胆力が、国民にも必要」との指摘には、全く同感。...続きを読む
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