鳥葬の山

鳥葬の山

519円 (税込)

2pt

土日返上で働きづくめの夏木は、思い切って二週間の休暇をひねりだし、チベットに出かけた。ラサの町で、ハゲワシに人間の死体を処理させる鳥葬を見て圧倒されたが、帰国後、夜毎の夢に現れる奇怪な光景の謎は? 表題作ほか、読むほどに怖くなる「頭の中の湿った土」に「閑古鳥(かっこう)」、爽やかな驚きがあなたを襲う「羊の宇宙」、超能力の持ち主同士の見えない闘いを描く「超高層ハンティング」など、夢枕ワールドを満喫できる、大満足の短篇集!

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鳥葬の山 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    作者本人もあとがきで「どこかなんとも言えない不思議な味が残る話が何篇かある。」述べているように、その不思議な世界へ入っていってしまいそうな怖さを短編ながら感じる。解説で中島らも氏が大好きだといっている短編が私も同じように好きです。表紙の絵も気持ち悪いが優しいタッチで描かれていていい感じです。

    0
    2014年05月13日

    Posted by ブクログ

    すごい世界観の短編がいくつも。文体は本来の私の好みからいうと苦手なはずなんだけど、それを凌ぐ魅力があった。幻想的で恐くて、フィルムが傷んだ昔の映画を観ている感覚というか。

    「やわらかい家」「鳥葬の山」「あやかし」が中でも面白かった。

    0
    2012年09月24日

    Posted by ブクログ

     通勤時に電車内で読んでたのだけど、これはすごくぶっ飛ぶ。夢枕世界に引き込まれすぎて危うく何度か電車乗り過ごしそうになった。

     タイトルに書いてある「鳥葬」はやはり衝撃的。死体を解体したりしなかったり、宗教によって違うそうだ。途中、親族が葬儀に来ないのはどうなのだろうと思ったけど、その解釈を見た瞬

    0
    2012年04月18日

    Posted by ブクログ

    短編集ですけれども、本当に濃縮された夢枕ワールドを楽しむことが出来ます。
    私はこの、濃密な文体と、言葉の力で宇宙の真実に迫ろうとする筆致が大好きです。
    そして、闇とエロスをまとわりつかせた様な怪談?風なお話も好きだし。
    ちょっとバイオレンスな所も夢枕ちっくでいいし。

    とにかくあらゆるジャンルに手を

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    これはオススメです。かなりおもしろかったです。ヒットですな。表題作もさることながら、他のもかなりきてます。怖いよ。オソロシイよ。かなりチカラ込めてお勧めします。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    美しい自然を舞台に描く、哲学の物語。「頭の中の湿った土」は涙なくしては読めません。入手し難いかもしれませんが必読。

    0
    2010年09月08日

    Posted by ブクログ

    ちょっと怖い感じの雰囲気の短篇集です。表題の「鳥葬の山」は、具体的な鳥葬の表現が印象的です。(ちょっとグロテスクですが・・・)

    どの短編も、非日常の世界に遊べて、非常に面白いので、現実を忘れたい人にはお勧めです!

    0
    2012年08月07日

    Posted by ブクログ

    何故か“鳥葬”という言葉がものすごく気になった時があって、
    検索したらそのものずばり。を見つけました。

    「ふいに、胸が、痛くなるような感覚が僕を襲った。
     もうとっくに無くなっているはずの心臓が、柔らかなベルベットのリボンで、
     優しくしぼりあげられるような傷み・・・」

    この一文にやられてしまい

    0
    2009年10月29日

    Posted by ブクログ

    「夢枕獏」の短篇集『鳥葬の山』を読みました。

    「夢枕獏」作品は6年前に読んだ『神々の山嶺』以来なので久しぶりですね。

    -----story-------------
    都内で小さなデザイン事務所を経営する「夏木」は、あくせく働く日常の代償に、二週間の休みをとり、チベットで過ごすことにした。
    ラサの

    0
    2023年01月21日

    Posted by ブクログ

    初めの何話かは入り込めなくて合わないと思ったけど、後半は凄く好きだった。
    特に「羊の宇宙」はぶっちぎりで好きだ。美しい。

    0
    2021年05月16日

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