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「昭和的経営」を脱した
地方の脳神経外科病院の経営改革とは
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2018年の病院運営実態分析調査によれば、約7割の病院が赤字経営という実態が明らかになりました。
診療報酬の抑制、少子化による患者数の減少など、病院経営を黒字化することは年々難しくなる一方です。
しかし、赤字の状況にただ手をこまねいていては、安全な医療を地域へ提供し続けることができません。
著者は脳神経外科医で、北海道札幌市の社会医療法人柏葉会の理事長を務めています。
今でこそ経営は順調ですが、著者が着任した当時の病院は億単位の赤字を出し、
経営は非常に厳しい状況でした。
古く非効率な設備に職員も経営陣も慣れてしまい、人件費や管理費がかさんでいました。
また、紙書類による無駄な業務や捺印フローが多数存在していたにもかかわらず
業務の効率化に取り組まなかったため職員の長時間労働は常態化していたのです。
さらに空き病床対策が施されないままなど、時代遅れの「昭和的経営」 が赤字の原因となっていました。
そこで、著者は数々の経営改革を実行します。紙カルテの廃止、
オンライン診療の導入などDXによる業務の効率化で無駄なコストを次々と削減しました。
さらに病床稼働率のデータを分析し、病床の再編・組み換えを実施したのです。
その結果、病院の経営は黒字に転じました。
近年では持続可能な病院経営の実現に向けてさらなるDX活用や働き方改革など、SDGsへ取り組んでいます。
本書では、著者が行った数々の経営改革について解説をしながら、
どのように昭和的経営を脱し黒字経営に転換することができたのか、
そのヒントを示しています。経営難に苦慮する病院経営者や管理職必読の一冊です。
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