漂流都市

嶋戸悠祐

家電量販店売上高ナンバー１を目指すR電器は、未開の地であったK市へ出店をすることとなった。
しかしK市は、轟家電という量販店が一強となり、R電器の参入を許さない状況だった。
轟家電はK市の人口の多くを占める老人に対して細やかな接客対応をするとともに、どうやら街全体で老人の生活サポートを行うことで客を逃がさないようにしているようだ。
轟電器、そしてK市に潜む壮絶な事実とは一体ーー！？

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内ミステリー
• 出版社: 講談社
• ページ数: 288ページ
• 電子版発売日: 2023年01月31日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★★]

文句なしに面白かった！ページをめくる手が止まらず久しぶりの一気読み小説です◎

前半は、家電大手チェーン店の空白地帯であるK市への進出に挑む企業サイドのお話(これも普通に企業のお仕事小説として面白いのですが)

市内の圧倒的なシェアを誇る轟家電とK市の異質なエピソードが垣間見える中で、後半でK市に住むことになった人の視点でその謎が一つずつ解き明かされていきます。

轟家電でとある冷蔵庫を6つ売れば1000万円の借金がチャラになるその理由とは…？？

[ブクログ · ★★★★☆]

ありえそうな話に引きこまれ、一気読み。生産性の無い高齢者を優遇して移住させるにはワケがある…というわけか。しかも合言葉が赤い冷蔵庫とか怖過ぎない？国が主体でこれをしていたならまさにホラーだ。時透はK市に取り込まれてしまったのだなあ…

[ブクログ · ★★★☆☆]

異様に高齢者の高い町K市と、そこにある轟家電の秘密とは…
R電器の如月の視点から、借金を抱えて轟家電のパソコン教室で働かされる時透の話にどう結末は落ち着くのかと思ったけど、ホラーチックで面白かったです。

[ブクログ · ★★★☆☆]

K市が意志を持って蠢いているような気持ち悪い読後感。
ただ、殺し方はもっとスマートな方法があると思った。

[ブクログ · ★★★☆☆]

すらすら読める
設定は興味深いものの、リスクや経済効率が釣り合う気がしないので、リアリティが全く感じられず。