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全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていた――。16年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか? エリ沢が意外な真相を語る「蝉かえる」。交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件のつながりを解き明かす、第73回日本推理作家協会賞候補作「コマチグモ」など5編を収録。注目の若手実力派・ミステリーズ!新人賞作家が贈る、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞した、ミステリ連作短編集第2弾。/【目次】蝉かえる/コマチグモ/彼方の甲虫/ホタル計画/サブサハラの蠅/単行本版あとがき/文庫版あとがき/解説=法月綸太郎
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年12月10日
すごく面白くて、あっという間に読んでしまった。
何かで良いと見て気になっていた。
当たりだった。
ミステリーとか謎解きとかのカテゴリーらしいけど、探偵でも刑事でもないし、短編だし、私の感覚ではあまりそのジャンルの感じがしなかった。
普通の人がとある出来事を受けてどう行動したのかをその人の代わりに説...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月18日
「サーチライトと誘蛾灯」に続く、昆虫オタクの青年・魞沢泉が登場する短編集。
前作も独特な雰囲気を持った面白い作品だったが、本作は前作にあった脱力するようなノリ突っ込みが適度に抑制され、全体的により洗練されたユーモアとペーソスを感じた。
■蝉かえる
女人禁制やセミ供養。女性から渡された別刷りのエッ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月30日
『サーチライトと誘蛾灯』に引き続き読みました。
読み終わってしまった悲しさが…
切なく涙が零れ落ちるような、でもどこか暖かく言葉で表せない読後感でした。
読むことができて本当によかったです。また魞沢くんに会えるのを楽しみにしています(紙魚の手帖買おうかな…)
まだ読んでない方はぜひ『サーチライト...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月11日
魞沢泉が羨ましい。
興味関心が虫に一点集中しているようでありながら、思いやりにあふれている。
人として大切なことを通せるかどうか、は、自分の足場を持っているかどうかなのかもしれない。
リアルな虫は苦手だけれど、生物知識として、虫は本当におもしろい。ヒトとは異なるその生態が、ミステリーを解く鍵になる...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月05日
最初の数編を読んだ段階では、探偵役の男性が主人公の役割を担うにはおとなしすぎで、やや魅力に欠けるかなと感じていたのだけど、連作を読み進めるうちに徐々にこの人物の人となりが浮かび上がってきて、当初抱いていた印象が一面的であったことに気付かされた。
連作の手法としては多用されるパターンではあるものの、主...続きを読む
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