無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2011年07月10日
60ページ程度の薄いブックレットであるが、非常に内容の濃い素晴らしい本でした。
著者の吉岡斉九州大学副学長は現在あまりメディアには出ていないと思うけど、もっと注目すべき学者であると思います。
最近、反原発のカリスマと呼ばれ注目され始めている高木仁三郎氏などとも一緒に活動していたようです。
吉岡氏の...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月07日
東日本大震災の直前、2011年2月に発行された本。筆者は以前、原子力委員会専門委員であったとのこと。このような経歴を持っていれば、原発推進の立場をとることが多いと思うが、筆者は「脱原発論者ではないが、…実質的に脱原発論者に近い。」(p.9)
また、東日本大震災以降に印刷された第2刷にあたってとい...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月04日
わずか70ページ足らずだけど、むちゃくちゃ興味深いことが書かれている。世界的に見て原子力発電の規模が縮小しているのは、新自由主義的な経済政策と電力事業が相容れないためであるからとか、それに抗うために日本の原子力関係のステークホルダーと政府が行ったこと(要は、電力事業を市場原理にさらさないこと)など・...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月27日
2011年2月発行の岩波ブックレット。
今後、刊行される書籍・雑誌はヒステリックにならざるを得ないが、この書籍は震災前の刊行なので、その点で安心して読める上、震災以前の原発論しては最新(級)である。
ページも非常に少なく、内容も平易である。
また、「反原発」の著書が多い中、「脱原発」(もう造っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月26日
議論の種としてすごく良い本。これをベースにしてディベートをしたらよい議論になりそう。
武田徹さんの私たちはこうして「原発大国」を選んだ、では原子力に関する文化史個人史に重きを置いていたんですが、吉岡斉さんの本書は国内国外の政治史がメインとなっています。
序章において、原子力の拡大が日本の経済社会に...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月02日
原発にまったく経済合理性がないことを明快に説明する。「原発反対」の立場から出発していないので、反対派の議論には懐疑的な人々にとっても受け入れやすい議論であろう。
しかし、実は本書でもっとも重要な部分は、なぜ経済合理性がないにも関わらず、原発が国策として推進されてきたのかを説明した「国家安全保障のため...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月28日
最近の原子力発電をめぐる情勢(3・11以前)についてよくわかる。書いているのは、一応脱原発路線を主張しているが、自身、内閣府原子力委員会専門委員や経産省総合資源エネルギー調査会臨時委員などを歴任され、科学技術が専門の九大副学長の吉岡斉氏である。そんな方なのに原発の危険性、不経済性から早急に脱原発の道...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月14日
九州大学の副学長であり、内閣府原子力委員会専門委員や経産省総合資源エネルギー調査委員会委員を歴任した原子力及びエネルギー政策の専門家による原子力発電に関する現状と提言をまとめたもの。著者は、原発反対の立場をとるが、何が何でも反対というわけではなく、多角的に分析をし、利点欠点を明らかにした後、理論的に...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月14日
たまたま3.11直前に書かれた小冊子で、最新の世界の原発事情が客観的に整理されていて資料としての価値がある。
今更ながら日本のマスコミ報道を鵜呑みにするのは危険であることを再認識。反原発か推進かの極論か感情論ばかりで、原発問題の解決の本道からそれている(そらされている?)気がする。
○先日ドイツが2...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。