Hマートで泣きながら

Hマートで泣きながら

「Hマート」は、アジアの食材を専門に扱うアメリカのスーパーマーケット。人々が「故郷のかけら」や「自分のかけら」を探しにくるところ。韓国人の母とアメリカ人の父のあいだに生まれたザウナーは、アイデンティティに揺れる十代のときに音楽活動にのめりこみ、猛反対する母親とは険悪な関係に。それから十年、やっとわだかまりがとけかかったころ、母親の病気が発覚。辛い闘病生活の末に母は亡くなってしまう。喪失感から立ち直れず、途方にくれていた彼女を癒してくれたのは、セラピーでも旅行でもなく――韓国料理だった。ミュージシャンとしても活躍するミシェル・ザウナー(ジャパニーズ・ブレックファスト)のメモワール。

...続きを読む

Hマートで泣きながら のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    これは友達に勧めてもらった本。最初はなかなか流れに乗れなくて読み進められなくて、面白いんかなーなんて疑いを持ってしまったけど。とんでもない。疑うのが愚かな行為だって思わされるほど、親子の関係について、親子の関係にどれ程深く「食」というものが絡み合ってるか、また子への母の愛情の深さ(もちろん、父の愛情...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月01日

    声をあげて号泣した一冊。父の書斎に置いてあったのを何気なく手に取り読み始めたが、3時間夢中で読み切ってしまった。素晴らしい翻訳による韓国料理の描写にお腹を空かせつつ、もう若くはない自分の両親を大事にしようと思える本だった。

    カナダに留学中Hマートにお世話になっていたので、懐かしく感じたり、またルー...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月16日

    移民であること、故郷とはなにか、属しているものとは、と色々考えさせられるが、著者の母親の闘病生活が辛すぎてしんどくなる人もいると思う、どうしたって自分と母親との関係が重なってしまう しんどいのだけれどグイグイ読ませられる

    食べ物とは記憶であり、思い出であり、会話のツールであり、人との繋がりであるも...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月13日

    先にJapanese Breakfastとして知っていたが、文才もすばらしいとは!過度にエモいわけではない、とてもみずみずしい筆致。

    「母親」と「食物」という、人がどうしても逃れられない根源にとことん向き合う若さと勇気と、その先に至った悟りや郷愁のようなものが、作品全体に充満している。さらにそこに...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月02日

    景色や音楽から記憶が甦り胸がヂリヂリした経験ならあったが味にも同じ効果があるんだなという発見

    体がちぎれそうな程の苦しみや悲しみが描かれつつも
    こんなに愛しくてたまらない本に出会えた事に感謝

    親になんとか元気になってもらえる、喜んでもらえる為にと自分の一生で一番とも言える大きな決心をするというの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月26日

    料理や音楽は人と人の関係を繋ぐ存在であり、またセラピーともなりうる

    ナミは私の母にはなれないし、私もナミの妹である母にはなれないけれど、その次に大切な人になることはできる

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月24日

    実家を出て、両親との距離感がうまく掴めるようになった。特に母との関係は、前よりもずっとずっと良くなったし、前よりもさらに母のことが大好きになった。
    それなのに、両親は着々と歳をとっていて、私は着々と大人になっていて、いつか両親がいなくなることを否が応でも考えざるを得ない年齢になってしまった。
    私が生...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月13日

    通勤電車ではぐっと涙を堪えたけど、YouTubeのバンド公式ビデオで彼女とお母さんの写真を交えたPVをみてもう我慢できず。
    エネルギーを遣い果たし、昼メシは韓国料理にしようと思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月29日

    米国の女性ミュージシャンが、韓国人の亡き母を偲んでものしたエッセイをもとに連作小説に。
    ちょうど亡母の8回忌に読んでいたので…もう…思春期あたりに断絶があったことも含めて共感の涙涙。
    記憶に残る母の味、癌と闘う母のために作る料理、伯母や母友の滋味あふれるごはん…泣きながらおなかがへるのです。
    辻仁成...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月27日

    3.5 日本の在日韓国人の思いとも重なるルーツと向き合うアメリカ人ダブルのエッセイ。時代は流れても、ルーツと向き合うことで、解放されていく姿は清々しい。

    0

Hマートで泣きながら の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社クリエイティブ の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す