ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
夫の高之を熊谷に残し、札幌へ単身赴任を決めた沙和子。夫婦であっても共有しえない孤独と優しさを抱えた二人は次第にすれ違い、離別を選ぶことになったが……。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
私の最近の読書傾向がたいへんヘヴィなものが 多くて食傷気味だったところに絲山作品。 文章の心地良さがバツグン…! 語り手と物語(登場人物達)の距離感が良過ぎる。 さっぱりとしていて、適温。 過不足なく、軽妙で、実直。 メッセージ性とか話の構造ばかりに目が行きがちになってるなぁ、と反省。 語り口、超大...続きを読む切。
離れて暮らしたり離婚したり旅行したりする中で、悩んだり怒ったり悲しんだりする話。 函館、青梅、横浜、岡山など、いろんな街が出てくるところと、最後がとてもよかった。
物語の雰囲気は現実感に満ち溢れていて、日本のどこかの夫婦の生活を切り取ったようでした。夫婦の2人は日本各地を訪れていますが、私が生まれ育った街が出てきた時はテンション上がりました。物語の中の人と同じ空気を感じられるのはいいですね。 私はまだ20代で、大人の生き方はわからないけれど、この物語の夫婦の...続きを読む想いは胸にしまっておこうと思います。
どっちかと言えば俺が旅、だよなあ。俺が旅に出てしまったようなものだよなあ。旅先でもばらばらだったけれど、あとで落ち合うのは楽しかったな。 岡山の夜をかれは思い出していた。(220p) 総てが、旅人視点からの物語だった。1998年から2022年までの大学同級生の男女の話ではあるが、まるで旅人のよ...続きを読むうに初めて見る景色と同様に、着かず離れない2人の初めて知る景色を描いている。 knkt09222さんのレビューに、岡山や松江や三次の話が載っていると聞き、それなら私も‥‥と思い紐解いた。初めと終わり以外は埼玉や北海道や岩手や東京周辺などが舞台になるのだけれど、冒頭に岡山の笠岡や倉敷や岡山市商店街の風景が、正に旅人として取材したままに描いたのがわかる描き方で置かれていた。たぶん他の全ての風景や街の描写も、作者が実際に歩いたところなんだろうなと思う(時間の使い方がとてもリアルだった)。 冒頭、高之と沙和子はちょっとした口喧嘩で倉敷と笠岡で別れて観光旅行をする。そして岡山駅前の和食屋で、何気なく仲直りしてサワラの刺身と黄ニラの煮浸しとタコの唐揚げを食べる(←岡山のど定番の名物料理)。キャリア志向の沙和子と風来坊気質の高之の、夫婦では収まらないジグザグ関係。それでもあとあとから顧みて、高之が2010年の岡山の旅を「楽しかったな」と振り返るように、彼らが自ら選んで角を曲がって行くのが、とても読んでいて心地良かった。 高之の趣味(博物館・古代好き)が、私に似通っていて好印象。それでも鬱になるような繊細な部分も持ち合わせている。沙和子も繊細のようでいて、40歳を過ぎても起業して真っ直ぐ歩いている。なんかとても心地良かった。高之も言っているけど、長いこと別れて暮らしている2人だけど、こんな相性良い相手は他に居ないと思うよ。 私の苦手分野の小説なのだけど、自ら旅し「夢も見ずに眠った。」ように本を閉じることができた。
単行本で読んで大好きになったので、文庫も買って読みました。あぁ、タイトルのセンスからして素晴らしいし、読んでいて文章がじわーっと体に沁みてくるというか、佐和子と高さんの会話が味わい深く、夫婦のなんともいえない関係が見事に描かれていて好きです。
高之を許せないと思った一章目から次を読むのに時間がかかってしまった。でもちゃんと最後まで読んでよかった。絲山作品、いつもなんでか寂しくてたまらない気持ちになる。今作も寂しかったほんとうに。
絲山秋子さんはじめましてだった。 ふたりの掛け合いとかセリフとか心地よかった。 心の病はもちろん本人もしんどいけど、周りの人もしんどいよね。家族とか恋人とか。 でも乗り越えるのは本人だから、どうしようもないよね。 お互いに意地張らずに素直にヨリを戻して平穏に過ごしてほしいなぁと心から思った。
岡山で不機嫌になった沙和子が自分に被った。同じ場所にいて感じ方は違くても、同じものを見れて会話ができるということは大切な時間なのだと思った。
タイトルの感じが好きだったのと、なんとなくの直感で購読。 ものすごく面白い、というのとは違うけど、ずーっと心地よい波にプカプカ浮いている感覚。 いい意味で、読んでいると気持ち良い波で眠くなって、タイトルに反して良い眠りにつける。笑 色々な場所が出てきて、高之がどこでも車で行くからか、ペーパードライ...続きを読むバーの私も運転する夢を見た。 高之がちょっと変わっているので、なんで2人は結婚したんだろう、と思ったけど 離れていても相手のことを考えてしまう、というのは やっぱり2人はなるべくして一緒になったんだと思った。 具体的なことはあまり描かれない。 2人の感情が、情景に乗せて伝わってくる心地良い作品。
旅はいいなと、あらためて感じました。 その地でしか味わえない歴史、自然などを直接肌で感じることができるので、とてもリフレッシュできると思います。本作の中でも、高之と沙和子が各地方に旅行する場面が多く描かれていて、物語が大きく変換する時もどこかしら2人で旅行に行っている。一度はバラバラになってしまった...続きを読む2人だが、再び出会いまた、旅に出かける。岡山、島根、北海道 、熊谷、青梅など、様々な場所で、心を通わせる2人の20年に渡るラブストーリーを堪能してほしいです。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
夢も見ずに眠った。
新刊情報をお知らせします。
絲山秋子
フォロー機能について
「河出文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
絲的メイソウ
沖で待つ
逃亡くそたわけ
イッツ・オンリー・トーク
絲的サバイバル
絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか
海の仙人
試し読み
エスケイプ/アブセント
「絲山秋子」のこれもおすすめ一覧へ
▲夢も見ずに眠った。 ページトップヘ