ぼくらは、まだ少し期待している

ぼくらは、まだ少し期待している

2,035円 (税込)

10pt

町田そのこ氏、おすすめ!
「自分を誰かに明け渡さない。それが、誰かを救うことにもなるのだ」

札幌の進学校に通う土橋輝明は、数学と生物が得意な高校3年生。同学年の特進クラス国立文系で第一志望は北大文学部という秦野あさひとは、「優等生」同士ということで、学校行事にペアで駆り出されることも少なくない「腐れ縁」だ。ある日、あさひに相談を持ち掛けられた輝明は、予想外の内容に驚き、思わず席を立ってしまう。翌日、彼女が失踪したことを知った輝明は、片親の違う弟で「料理研究部」では彼女の後輩でもある吉川航とともに、その行方を追い始める。彼女はどこへ消えたのか? 輝明は東京へ、そして沖縄へ向かう。徐々にあさひの過酷な生い立ちを知るにつれ、輝明は……。
親に期待できなくても、人生を諦めなくていい――名作『氷の海のガレオン』『悦楽の園』の著者、10年ぶりの新作長篇。

【目次】
前口上
起 二○一三年七月中旬、北海道札幌市
承 二〇一三年七月下旬、埼玉県所沢市
転 二○一三年七月下旬~八月上旬、沖縄県那覇市~慶良間諸島
結 二○一三年十二月下旬、北海道札幌市
納め口上

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ぼくらは、まだ少し期待している のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    新感覚な読み心地だった。
    町田そのこの帯に惹かれて初めて読んだ作家さん。
    冒頭の前口上の小気味よい文章でグッと掴まれたと思ったら、随所に散りばめられている現実的な事象や問題。それによって単純な読む楽しさだけではなくて、ドキュメントを読んでいるようなリアルさを感じさせて遠い世界の出来事ではないように感

    0
    2023年01月05日

    Posted by ブクログ

    自分はまだ第三者かもしれない。

    前半は2人の会話のリズムに違和感があって、正直あまり楽しく読み進められなかった。
    でもいつの間にか気にならなくなって、最後はその会話がすごく愛しく思えた。

    分かってしまった事は、自分は今だに大切な人に対して第三者なんだろうと。感情を素直に出せなくて自分の感情を嘘っ

    0
    2022年10月12日

    Posted by ブクログ

    頭脳明晰な高校生の土橋輝明が、異母兄弟の吉川航と共に、失踪した同級生の秦野あさひの行方を追う物語。

    高校生が主人公なので、割と今時のポップな文体で物語が進行していく。しかし話の内容としては複雑な家庭環境で育った登場人物達ということもあり、児童虐待など重いテーマを含んでいる。本来頼るべき大人に頼れな

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    意外や経済のこともわかるラブストーリー。北海道〜東京〜沖縄と舞台が変わり、かつ登場人物も多く複雑だが個性が粒立っており混乱はしない。
    精神疾患の描写がライトで物足りなさを感じなくもない。

    0
    2023年03月18日

    Posted by ブクログ

    10年近く前、2013年のひと夏の少年少女たちの経験が中心になっている物語。親による身体的やネグレクトなどの虐待を受けてきた彼らが立ち向かい乗り越えていく。
    まったくゲームをやらないんだけど、どこかゲームやアニメのような世界観が気になる。主人公の輝明とあさひの会話もその世界の人たち、あるいはその世界

    0
    2022年12月25日

    Posted by ブクログ

     先日、『ねこの小児科医、ローベルト』という絵本を読んで、その作者の木地雅映子さんを調べていたら、町田そのこさんがお薦めしている著作があるということで読んでみました。

     それぞれの理由で、親に傷つけられ、もう期待をしていない高校生が、自分の力でもがき、抗い、成長していくお話。暗さも内包されています

    0
    2022年11月18日

    Posted by ブクログ

    ほとんどの登場人物が重過ぎるバックグラウンドを抱えているが、省くところは上手く省いているので、読み進めることができる

    年齢にそぐわない資産を持ち、成績優秀で母と異母弟と犬と暮らしている主人公
    同じ成績優秀者同士で顔を合わせることの多かった同級生から相談を受けるも、途中で彼女を置いて帰ってしまう

    0
    2024年05月16日

    Posted by ブクログ

    文章のテンポはよかったけど、情景を想像することが難しかったり、感情移入できる登場人物がいなくて、入り込めずに終わってしまった…
    一人一人のキャラが濃くてセリフの勢いで読んでて頭に入らなかったのもある。
    テルとあさひが幸せであれば良いかな。

    0
    2024年01月20日

    Posted by ブクログ

    なるべく深く関わりたくないような問題が,世の中にはたくさんある
    幼児虐待の話も,そのうちの一つで、深い悲しみを伴うので,読んでいて辛い。
    だが、この主人公テルが他にぶれずに存在してくれ、ともに、進んでいくことができた
    少しの期待は,生きる糧になる

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    【ネタバレ無】【感想】
    「当事者になる覚悟」はあるか?
    読者へ問いかけられるようでズキリ。

    世間に溢れている目を背けたい人間関係。
    知ろうとすれば、背きたくなるような相手にもストーリーはあってその感情に触れてしまう。
    感情の流入をせき止めて静かに過ごしたい。
    なんとなく関わりたくない…もういいじ

    0
    2023年08月02日

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