教誨

教誨

1,584円 (税込)

7pt

女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説!

幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――
「約束は守ったよ、褒めて」

吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。

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教誨 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月12日

    人生観を変えてしまうような本だ。
    私は、幼い子どもが被害者になる犯罪は絶対に許せないと思っている。
    自分が親になってみて、理不尽な暴力や虐待、人格否定…許せないと、以前よりもっともっと強く思うようになった。
    そんな私ですが、この本の響子は、かわいそうだった。

    響子は、自分の娘と、近所に住む女の子の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月03日

    死刑囚が刑執行間際に遺したことば、

    “約束は守ったよ、褒めて”

    遠縁の身元引受人に指名されていた香純は、幼女連続殺人事件で実刑を受け死刑に処せられた響子の遺骨を受け取る
    幼いころに一度だけ会った響子の爽やかな印象から自分の子どもに手をかけた姿が重ならず、香純は響子の最期のことばの真意を求めて岩手...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月10日

    すごく辛くて、悲しい話でした。親や地域性によってこんな歪んだ人達になってしまうのか。なぜこんな事になってしまうのか、人は誰でも産まれた時には純真で無垢だったはず、過剰に護りたい事があったり、周囲からの異常な圧力で精神が壊れてしまう事が実際あるのだろう。自分は周囲の人に対してどうだろうか?ちょっとした...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月14日

    本作を読み終わってふと伊勢正三の雨の物語を思い出した。旧習深い田舎と地元に縛られる家族。個に生きようとしても息苦しい。とても悲しい物語でした。

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    Posted by ブクログ 2024年03月09日

    この作品は、2006年に起きた秋田連続児童殺害事件の畠山鈴香服役囚(無期懲役)をベースにしているのでは、と思い関心を持ちました。

    物語は、遠い親戚に幼子を殺害した死刑囚がいて、その遺骨を引き取るために、拘置所へ主人公が向かうところから始まります。交流も無かったのになぜ遺骨引受人に指名されたのか? ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月24日

    柚月さんの作品は続きが気になり一気に読んでしまう。究極の負の連鎖が引き起こした悲しい事件。「村八分」の怖さ、親が子供へ与える影響、あの時こうしていればと登場人物たち皆思っていることが伺える最後。暗いけれど読み応えありました。

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    Posted by ブクログ 2024年02月23日

    そこまでの何百ページで語られたことよりも、ラスト数ページで描かれた響子の心のなかの状景に、ただ圧倒された。
    自信をもって、自分の思う通りに生きられるって、実はとても難しいことなのかもしれない。
    そんなことを思いつつ、読み終わってからもいろんな考えや思いがこみあげてくる、そんな作品。

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    Posted by ブクログ 2024年02月21日

    内容は非常に重く哀しいので、元気のある時に読むことをおすすめします。

    ストーリー展開が非常に上手く、のめり込んで読むことができた。

    二人の子供を殺めた殺人犯、響子。
    (一人は自分の娘だった)、

    死刑が執行され遺品が届けられたのは、人生でたった1回しか接点のなかった遠戚の香純宅だった。

    響子が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月15日

    救いのない話。我が子にこんな思いはさせまい、と強く心に誓った読後でした。手にかけてしまったのは本人なのだろうけど、そう仕向けた人達の悪意が本当に呪いのようで腹立たしさより、こんな世界があることをただただ悲しく、怖く感じました。でも、子供って親に褒められることを、こちらが驚くくらい求めているのは分かる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月03日

    秋田県女児連続殺人事件をモチーフに、犯罪者とは何かを考えさせてくれる本だった。

    自分の子供も含めて2人の幼児を殺害した響子が死刑直前に口にした「約束は守ったよ。褒めて」の真意とは。

    読んでて非常に辛かったけど、やめてはいけないと思い、進めた。
    まさに犯罪というものと真っ向にぶつかった作品じゃない...続きを読む

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