韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで

韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで

946円 (税込)

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4.0

日清戦争の結果、朝鮮王朝は清の「属国」から脱し大韓帝国を建国、皇帝高宗のもと独自の近代化を推進した。だが帝国日本は朝鮮半島での利権を狙い侵食。日露戦争下、日韓議定書に始まり、1904~07年に三次にわたる日韓協約によって外交・財政・内政を徐々に掌握し、10年8月の併合条約により完全に植民地化する。本書は日韓双方の視点から韓国併合の軌跡と実態を描く。今なお続く植民地の合法・不法論争についても記す。
<目 次>
序 章 中華秩序のなかの朝鮮王朝
第1章 真の独立国家へ―1894~95年
1 日清戦争の勃発
2 甲午改革
3 宗属関係の終焉
第2章 朝鮮王朝から大韓帝国へ―1895~97年
1 閔妃暗殺、露館播遷
2 「皇帝」即位の熱望
3 大韓帝国の成立
第3章 新国家像の模索―皇帝と知識人の協和と不和
1 独立協会の結成
2 皇帝のロシア接近と独立協会の反対
3 独立協会の強制解散
第4章 大韓帝国の時代―皇帝統治の現実と限界
1 儒教宗主の専制君主
2 皇帝国の文化
第5章 保護国への道程―日露戦争前夜から開戦のなかで
1 大韓帝国の外交
2 日韓議定書
3 第1次日韓協約の締結
第6章 第2次日韓協約の締結―統監府設置、保護国化
1 欧米の承認、皇帝への強要
2 調 印
3 ハーグ密使事件
第7章 大韓帝国の抵抗と終焉―1910年8月の併合へ
1 一進会と義兵運動
2 南北巡幸と伊藤博文の思惑
3 韓国併合条約の締結
終 章 韓国併合をめぐる論争―歴史学と国際法

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韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    19世紀後半の列強諸国の東アジアへの関わりから、当時の朝鮮及び日本の立場を説明する。

    長い間中国の所謂「属国」として朝貢体制をとり、正統な中国として見ていなかった清に対し、朝鮮こそ中華思想を継承できる国であると考える非近代的な国家であったようだ。そこに植民地を拡大する列強が侵食してくる。日本にとっ

    0
    2023年03月21日

    Posted by ブクログ

    日清戦争から日本による韓国併合までの詳細が分かる。
    日本の学校教育では、韓国との関係をほとんど教えてくれなかった。そのため、韓国側の日本への対応に関して理解が難しい。この本を読むことによりそれらの疑問への解があるていど得られる。朝鮮半島の歴史を知り、日本の植民地となった経過を詳しくしることがなければ

    0
    2022年10月21日

    Posted by ブクログ

    近年の研究成果を反映しながら、大韓帝国が成立して崩壊していく過程に着目し、韓国併合に至る軌跡と実態を史料に基づき実証的に描く。また、1990年代以降の韓国併合をめぐる合法・不法等の論争についても整理している。
    これまで日本視点での韓国併合論についてはいくつか読んだことはあったが、大韓帝国の視点から韓

    0
    2023年07月17日

    Posted by ブクログ

    高校までの歴史授業では、明治維新時の内政改革を列挙した後、議会開設と大日本帝国憲法が・・くらいまでしか、聞いた記憶が無い。おそらく時間切れ、あとは自習ということであったろう。日清・日露、大正デモクラシー、太平洋戦争、また、小村寿太郎、原敬・・という単語はもちろん記憶にとどめる。しかし、「韓国併合」に

    0
    2023年01月22日

    Posted by ブクログ

    海を隔てたとは言え、隣国である現在の韓国。
    何故、併合されたのか、歴史の教科書より少し深いところがありました。
    閔妃暗殺をもう少し詳しく知りたかったのですが、そこは他の書と同様にサラッとでした。

    巻末のあたりに
    併合とは日本からの見方で
    侵略、植民地化、韓国(朝鮮)からはそう捉えるのだ
    とある

    0
    2022年11月16日

    Posted by ブクログ

    韓国の文書がかなりつかわれていることが見て取れる。今までの本はほぼ日本側の政治のみであったが、韓国側の政治的な動きが丁寧に書かれている。これからの韓国併合の基本書となるであろう。

    0
    2022年10月07日

    Posted by ブクログ

    序章:中華秩序のなかの朝鮮王朝、第一章:真の独立国家へ、第二章:朝鮮王朝から大韓帝国へ、第三章:新国家像の模索、第四章:大韓帝国の時代、第五章:保護国への道程、第六章:第二次日韓協約の締結、第七章:大韓帝国の抵抗と終焉、終章:韓国併合をめぐる論争。大韓帝国の側から見た韓国併合の様子を描く。清を頂点と

    0
    2022年09月10日

    Posted by ブクログ

    韓国併合に至るまでの過程を朝鮮側から描いた書。著者は擁護しているが高宗のビジョンの浅さが際立つ。

    従来の緩やかな朝貢体制下の宗属関係「属国自主」が西洋的条約体制に適応する際に、条約論理上の自主独立と清への完全服属を巡って日清戦争が起き、日本式の甲午改革で近代的独立国となった。
    しかし、対外独立の下

    0
    2022年10月01日

    Posted by ブクログ

    韓国併合の歴史を日清戦争あたりまで遡って、日韓双方の視点から軌跡と実態を描くという、パッと見、嫌韓本ということでは無さそうなので、購入した。

    今もなお隔たりのある、歴史認識の違いというのが、日韓でかわされた条約、ひいては植民地が合法だったのか非合法だったのかというレベルで食い違っているということら

    0
    2022年09月30日

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