馬上の星  小説・馬援伝

馬上の星  小説・馬援伝

1,980円 (税込)

9pt

4.0

王莽の台頭によって、官位についた兄たちに変わって、家主となった馬援は、馬の世話をし、田を耕し生活していた。しかし、敬愛する兄の死によって、故郷を離れ、北地で牧畜を営むことになる。馬援の牧場経営は軌道に乗り、大きな富を築くが、馬援はその富を皆に平等に分ける。各地で王莽への叛乱軍が蹶起し、かつての友、公孫述、隗囂らも兵を挙げるが、馬援は劉秀に惹かれ、共に天下統一の戦いに加わることになる。夜に輝く巨星のような馬援と、天高く上る日のような劉秀。互いを「君」「臣」と選び取った二人が挑む新王朝樹立の戦いのゆくえは。

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馬上の星  小説・馬援伝 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    英雄と言うと豪胆な人物という印象があるけど、本当の英雄はこの馬援のような、民の為に自分の力を尽くす人のことを言うのでしょう。争ったり、競ったりするのが嫌いな人間を本当に勇気づけてくれます。

    0
    2024年01月07日

    Posted by ブクログ

    馬援も後半生の劉秀に使えて以降は有名だが前半生はほぼ知られていない……それを掘り起こし丁寧に物語にした作者の力量は流石と言うしかない!
    非常に面白い作品でした(^^)/

    0
    2023年02月09日

    Posted by ブクログ

    宮城谷昌光氏はファン作家の一人だ。中国の時代小説は多彩な人物が登場し夢中になって読み耽る癖がついていると我ながら驚いてしまう。もう一人北方謙三氏もファンの一人でもある。本書の主人公は又思わぬ方向に人生が変わり嬉しくなっちゃうな

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    2022年11月30日

    Posted by ブクログ

    優秀な兄達のもとで生まれ育ち、早々に学問の道を諦めた主人公、馬援は、牧畜に青春を懸けた。
    平等に重きをおき、広く慕われた彼は、やがて光武帝へと仕えるまでになる。

    戦争や軍事に関心はないが、人ではなく動物と心を通わせることで成長していった馬援に親近感を抱き、読み進めた。古代中国をあつかった物語にして

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    2023年01月04日

    Posted by ブクログ

    後漢光武帝の功臣の一人、馬援が主人公の小説。歴史の空隙を埋める描写と、独特の人物解釈が面白い。もう結構な年齢のはずなのだけど、コンスタントに新作出るのは凄い。

    0
    2022年11月09日

    Posted by ブクログ

    綸言(りんげん)汗の如しと言って、天子の詔は一度でると取り消せない。天子でなくとも、人の言葉もあなじである。

    馬援の発言で、後世の人が引用するのは、馬援が初めて劉秀(光武帝)に謁見した時に述べた言葉である。
    当今の世、独り君、臣を択ぶのみに非ず。
    臣も亦、君を選ぶ。

    0
    2024年05月17日

    Posted by ブクログ

    光武帝(劉秀)下の将軍の馬援を描く中国歴史小説。

    「草原の風」で光武帝を描いているが、「呉漢」や本作の様に外から見た方が、光武帝のすごさがわかるような気がします。
    「呉漢」に続いて後漢名臣伝という感じです。
    それにしても同じ時代を描くのに主人公によって視点が変わる引出の多さには驚きますし、資料も無

    0
    2023年05月19日

    Posted by ブクログ

    2023.03.12
    宮城谷先生のファンとしては期待値が高すぎたのか、読後感は正直いまひとう。
    馬援は結局何がしたかったのかが読み取れなかったからでしょう。
    勉強とか全部放りだすことが許されたのは、「おぼっちゃま」だったから「末っ子」だったからでしょ。という皮肉な見方から離れられなかった。
    そして、

    0
    2023年03月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中国の後漢の時代、馬家の四男の末っ子として産まれ育った馬援という男の一代記。
    歴史の中で埋もれてしまってはいたが、こうして宮城谷先生の小説となって現れてきてそして今を生きる人間に熱い感情を抱かせてくれる。歴史小説とはなんて尊いモノでしょうか。人間は戦いと誇りや見栄や権力、思想に突き動かされて歴史を構

    0
    2022年12月03日

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