デモクラシーの現在地――アメリカの断層から

デモクラシーの現在地――アメリカの断層から

2,970円 (税込)

14pt

4.0

「相互的な(reciprocal)……これがものすごく大事な言葉だ」(序章より)。2018年4月、日米首脳会談後の会見で、トランプ大統領はこう言った。かつて福沢諭吉も説いたこの言葉こそ、戦後の日米関係がはらむ矛盾を照らし出すものだった――。著者は、2018年4月から22年3月までの4年にわたり、朝日新聞の経済・通商担当特派員として、米中貿易戦争、コロナ危機、連邦議会襲撃、ロシアのウクライナ侵攻などに揺れるトランプ・バイデン政権期のアメリカを追った。変化の底流を探るべく、19世紀フランスの思想家トクヴィルの観察記『アメリカのデモクラシー』を手がかりに、貿易戦争の荒波をかぶる大豆農家、「幽霊病院」で再生をはかる旧炭鉱街、日米協力が深化する多国籍の半導体メーカー、河港プロジェクトに挑む全米一人口が減った町など、さまざまな「断層」の現場を訪ねる。その傍ら、米通商代表部(USTR)のR・ライトハイザーや「エレファントカーブ」で知られるB・ミラノヴィッチ、ノーベル経済学賞を受賞したA・ディートンなど数多くの当局者や識者とも対話を重ねた。〈草の根〉の人々と〈鳥〉の視点で考える識者らの取材をへて見えた、〈デモクラシー〉の可能性とは?激変する超大国の肖像を通し、「存在の根幹にアメリカが深く関わる国」日本の針路をも問う、深層報告の決定版。

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デモクラシーの現在地――アメリカの断層から のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    「トランプは問題の根源ではなく、その表出に過ぎない」は同じ朝日記者金成隆一の著書などよくある視点だが、それを資本主義による民主主義の危機と、それに対抗するアメリカ市民の根強さという対立項に読み替え、研究者、政策担当者、政策ブレーン、地域の人「助けがあろうがなかろうが、生き残る」まで抜け漏れなく取材し

    0
    2023年02月26日

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