文城 夢幻の町

文城 夢幻の町

4,400円 (税込)

22pt

5.0

生まれたばかりの娘を置いて、妻はどこへ消えたのか――。世界が新作を待ち望む作家、余華の8年ぶりの長編。

20世紀初頭の清末民初、匪賊が跋扈し自然災害が襲う混迷の時代、林祥福は、兄とともに南方の町「文城(ウェンチョン)」からやって来た女・小美を妻にする。束の間の幸せが訪れたが、小美は生まれたばかりの娘を置いて姿をくらましてしまう。林祥福は娘を連れて妻の故郷を探す旅に出るが……。人災と天災、過酷な運命に翻弄され、それでも強く生きていく人々を描く大河巨編。

中国で100万部突破! 余華が20年あまりの歳月をかけて書き上げた、世界的ベストセラー『活きる』の前史。

「この儚くも強靭な人生を見よ! 作家として嫉妬し、いち読者として感嘆し、中国にルーツを持つ者としての誇らしさが止まらない。」東山彰良氏推薦

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文城 夢幻の町 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    作者である余華の作品は、「活きる」をチャン・イーモウ監督の映画で見て、小説そのものを読むのは本作が初めて。
    読み始めて最初は、なかなか前に進まないが、1/3ほど進んだあたりから、読むスピードが一気に加速して、一気呵成に読み終えることができた。時は清国末から民国初めの混乱を極めた中国で、市井の人たちが

    0
    2023年02月01日

    Posted by ブクログ

    「活きる」などの著作がある余華の最新作。21年に渡って書き続けたのが本作。相変わらず上手い。
    今回は男女各1名の主人公二人という構成。本編と補編から構成される。
    時代は清朝末期。時代に自然災害に匪賊に翻弄される人々の悲哀と愛、生き様を描く。日本の小説の様に細かい心象風景は描かない。よって影絵を見てい

    0
    2022年11月12日

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