やっかいな食卓

やっかいな食卓

1,485円 (税込)

7pt

69歳大型新人の滋味溢れる家族「食」小説。

「義母さん、うちの子に食べ物を与えないでください」
「孫にごはんを食べさせて何が悪いんだい」

3人の子どもを育てながら、外交官の妻として世界各地を渡り歩いてきた高畠凛子。夫に先立たれ、独身の長男と暮らしていたものの、その長男も突然の事故死――。しかし気丈で好奇心旺盛な凛子は得意の料理を楽しみながら忙しい日々を独り楽しんでいた。
一方、凛子の次男・健の妻であるユキは、フードスタイリストとしてのキャリアアップを目指してめまぐるしく働いている。不登校気味の息子は気になりつつも、家事は分担・効率化すべき、家の食事は簡素でよしという信念で、あくまでも仕事優先の毎日。
ある日、健が凛子とユキそれぞれに提案する。「みんなで一緒に住まない?」。
気ままな生活が脅かされるのを危惧する凛子。義母との相性は最悪だと自認しているユキ。苦し紛れにまとめ上げた折衷案は「一緒に住むけれど、食卓は別々」。
一つ屋根の下に暮らし始めた4人に早速、「やっかいな」事件が勃発。二つの食卓は衝突しながら、徐々にその境界線を危うくしていくのだった……。
多彩で魅力的な食のシーンも充実した、珠玉の一皿のような傑作家族小説。

...続きを読む

やっかいな食卓 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    やっかいな食卓、
    題名と絵に惹かれて読みました。

    読み終わって…
    あ〜この作品に出会えて良かった。と
    久しぶりに?心から思って、
    心が温かくなりました。

    私は料理が苦手だから
    凛子さんみたいなお姑さん、欲しかったなぁ〜。

    私も高畠家の食卓にお邪魔したいです。笑

    0
    2024年05月01日

    Posted by ブクログ

    家族の絆や、食の大切さをテーマとした家族小説。
    嫁姑のバトルや、新たな問題が次々と起こります。家族の煩わしさや温かさ、愛しさなどの感情が絡み合っていく様子は、胸に迫るものがあります。魅力的な食のシーンも充実し料理のヒントにも!
    読み終わった後でも何度も手に取りたくなる一冊です!

    0
    2023年09月22日

    Posted by ブクログ

    嫁と姑がうまく行かない原因の1つに食の問題があると思う。この物語もそこから始まり、家族の問題が語られていく。

    その中で、嫁のユキの体調が悪いときに姑の凛子さんが作ってくれたガスパチョ、心が弱ったときに作ってくれた鯛茶漬け。
    どちらもとても美味しそうで、体と心に染み渡りそうなものだった。相手の心持ち

    0
    2023年08月04日

    Posted by ブクログ

    嫁と姑の目線で物語が展開していく。姑の潔い生き方に応援したくなる。
    人の心の優しさに触れ合える小説であった。

    0
    2023年03月17日

    Posted by ブクログ

    初めは嫁姑の争いという苦手な話しかと思っていたけれど、さりげなく助けになる姑、頑なだった嫁もその思いをくみ少しずつ家族になっていく。
    素敵なお話しでした。
    そして、美味しそうな料理もふんだんに出てきてお腹すいてしまいます。笑

    0
    2023年03月02日

    Posted by ブクログ

    確かにこれは厄介だ。

    専業主婦として家庭を支えてきた料理上手の姑・高畠凛子。
    かたやフードスタイリストだが日々の食事は簡素で良しとする次男の嫁・ユキ。

    長男が急死した事で突如次男家族が同居する事に。

    二世帯同居と言えど互いの食卓事情は筒抜け。
    気になる姑と放って置いて欲しい嫁。
    のっけから不穏

    0
    2023年02月18日

    Posted by ブクログ

    NHK入局後、夫の海外赴任について退職。二十三年間外交官の妻として生き、本名、神谷ちづ子名義でエッセイ「オバ道」「女性の見識」の著作。
    この作品で小説家デビュー。

    作家自身と重なるような海外生活で覚えた料理自慢。
    世田谷で暮らす母親が独身の長男の急死で次男夫婦と住うことに。

    初めは反発し合うが、

    0
    2023年01月29日

    Posted by ブクログ

    「家族」というのは面倒で、うんざりするくらいややこしい。

    終盤のこの一文に、すべてが集約されている。
    嫁・姑を中心に、大小さまざまな「家族」の問題が出てくるが、著者が「69歳の大型新人」(帯より)のため、どちらかといえば、ちょっと姑よりの目線。
    文章もうまいし、お料理の描写も丁寧で美味しそう。

    0
    2022年12月02日

    Posted by ブクログ

    年齢的にも絶対に姑の凛子さんの立場で読み始めた。ユキさんのキツさにも尚更凛子さんに同情したが、社会の中でもがくユキさんも働く一女性としての辛さが滲み出ていた。新たなエッセイ風小説は確かに面白かったし何より料理の美味しそうなこと(笑)プロセスを見てもお金や時間に余裕があるこその出来映えなのかなと思った

    0
    2023年03月11日

やっかいな食卓 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    240ページ
  • 電子版発売日
    2022年09月30日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

御木本あかり のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す