映画館と観客のメディア論 戦前期日本の「映画を読む/書く」という経験

映画館と観客のメディア論 戦前期日本の「映画を読む/書く」という経験

3,960円 (税込)

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戦前期日本で「映画館に行く」とはどのような経験だったのか。1907年に誕生して以降、戦前期の映画館が毎週発行していた広告メディアであるプログラムに着目して、映画史初期から続くメディア横断的な経験のあり方に光を当てる。

戦前期にはすでに、映画館で作品を「見る」だけでなく、プログラムの文字と紙を「読むこと」、投稿や概要、批評を「書くこと」が観客の映像経験に分かちがたく結び付いていた。さらに、映画館という場所、映画という映像、プログラムという紙などの複数のメディアが折り重なるようにして、「映画を見る」経験を支えていた。

映画配給がもたらす時間感覚や、戦前から複合施設化していた映画館の実態、戦局の悪化によって映画興行が統制されていく諸相も掘り起こし、メディアミックスや大小さまざまなスクリーンをインフラとした今日のメディア経験の源流にある、戦前期日本の豊かな映像文化を描き出す。

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映画館と観客のメディア論 戦前期日本の「映画を読む/書く」という経験 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年11月20日

    映画とそれ以外のメディアの関わりの研究ということで、研究方法やメディアを単体でなく全体としてみる考え方、勉強になった

    主に戦前の映画館のプログラム(広告)に焦点をあてて、時代ごとに解説というかんじ

    なんか、事前にネタバレみて映画行くっていうの、どうなの?みたいな話、最近あるけど
    なんだ戦前からそ...続きを読む

    0

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