ヘルンとセツ

ヘルンとセツ

1,870円 (税込)

9pt

4.3

小泉八雲とセツ。2人の奇跡の出会いが、異文化を乗り越え、『怪談』を生みだした。

ギリシア生まれのジャーナリスト、ラフカディオ・ハーンと上士の血を引くセツ。2人の宿縁の出会いと文学作品に結実するまでをドラマチックに描く。日本に憧れ東京に上陸したハーンは、英語教師として松江に赴任、誤解からヘルン先生と呼ばれるようになる。版籍奉還により生家は財産を失い、働く場も失ったセツは旅館に滞在中の異国人の女中として奉公する。はじめは会話にも不自由するが、ハーンの日本男性にはない優しさ、セツの武士の娘である毅然とした佇まいに互いに惹かれあうようになる。あるときセツの語る説話にハーンが高い関心を示した…。こうして奇跡的に出会った二人が愛を育み障害を乗り越え、『怪談』を世界に発表する。

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ヘルンとセツ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小泉八雲とその妻セツの話。
    まず、とても読みやすかった。歴史物、史実ものは人が練ったプロットではないので、展開があまりなかったり、状況説明続いて眠くなったりするのに、これはサクサク読めて、そこに感動した。NHKの篤姫や江の脚本を書かれた方だそうで、状況見えるような話の流れに大河の脚本家かぁ、と納得し

    0
    2023年05月11日

    Posted by ブクログ

    本書を書いたのは脚本作家でもある田渕久美子さん。主に大河ドラマや連続テレビ小説などを執筆されており、本書でもそういった文章の味が出ている。例え松江に行ったことがない人でも昔ながらの松江の風景が頭の中に鮮明に浮かばれてくる。ストーリーとしては、非常にわかりやすく思わず感情移入してしまいそうになるような

    0
    2022年12月31日

    Posted by ブクログ

    最初は、二人が別々に書かれているので(当然ですが)ちょっと、戸惑いましたが、ハーンが日本に来てからは、スムーズに読めました。
    ハーンは小説家なのかと、ぼんやりと思っていましたので、びっくりしたのと同時にとても日本を細かく抒情的に表現していることに感動していました。
    外国に人だからこそ出来ることなのか

    0
    2023年09月25日

    Posted by ブクログ

    松江の美しい情景が目に浮かぶような描写の数々。
    さすが脚本家だなと思わされた。
    ドラマを見ているように章が展開していき、とても読みやすかった。
    異国からやってきて、ここまで日本を深く愛し理解してもらっていることがありがたい。
    同時に、日本という国にもっと誇りをもってもいいんじゃないかという気持ちにな

    0
    2023年04月25日

    Posted by ブクログ

    滑稽極まりない、体面取り繕うだけのだらしない男たち。武士らしいのは女性たちばかり。「誇りとは体面を守ることではない。本物の誇りは自分の中に」「愚痴は底なしー。文句は言うただけ、たまるもんだわね」「無理は自分の心がつくるもの。無理だと思わなければ、何でもできる」「見ているものと本当のことは違う」八雲を

    0
    2022年12月17日

    Posted by ブクログ

    Kuwaidanで有名なラフカディオ・ハーン。ギリシャ生まれのイギリス人で、親に捨てられ天涯孤独となったハーンが、維新ののち、生家と養子先のどうしようもない家族を背負い苦労しながら生きる没落した上士の娘、セツと松江で出会い、夫婦となって小泉八雲を名乗るまでの物語。軽く読むことができる。

    0
    2022年10月21日

    Posted by ブクログ

    ヘルンとセツの生い立ちや出会いが丁寧に書かれていました。二人のその後や執筆の様子などがあればと思いました。

    0
    2022年12月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明治の世となって数年。人々の思想も身分制度もことごとく覆され、誇り高き武士たちは行き場を失くし時代に取り残されていた。
    そんな時代の松江藩が舞台の物語。

    小さな頃から物語を聴くことが大好きだったセツ。武家の娘として蝶よ花よと大切に育てられてきた。
    そんなセツの家も時代の波にもまれ没落。セツは家族を

    0
    2022年10月22日

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