ときめきを君に

ときめきを君に

広大な敷地に使用人夫婦と暮らす富豪の老人に雇われ、カリーナが専属看護師として移り住んでから九カ月がたった。気難しいシルバー翁に辛抱できず、何人も看護師が替わったらしい。でもカリーナはすぐに孤独な老人の強がりを理解し、持ち前の同情心とユーモア感覚のおかげで、互いに会話を楽しみながら打ち解けた関係を築きあげていた。シルバー翁には息子が一人いるが、何年も前に家を出たという。どうやら仲違いしたようで、屋敷の中には息子の写真が一枚もない。ところが十二年ぶりに帰郷すると便りがあり、老人は気が高ぶっていた。親をこんなに心配させるなんて、どんな人かしら?みんなが寝静まった夜、カリーナはその当人を迎えることになった。グレーの目をした傲慢な男――アントニオは彼女の予想を超えていた。

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ときめきを君に のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2011年06月25日

    誤解で悪い見方をするヒーローに反発するヒロイン。パターンだけど安心。ただ、最後のエピソードはお粗末、嫌味な女にちょっとそそのかされてお互いに誤解。そして、老人に言われて再会仲直り。
    ちょっとあっけないけどこんなもんよね。クラシックらしくていいかな。面白かった。

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