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古代戦国期、秦帝国出現前夜の激動の時代を生き、儒家ながら、伝統的な儒家の枠組みに収まりきらない異色の思想を展開した荀子。「性悪説」で名高い人間観や「天人の分」で知られる自然観、「礼の王国」論に見られる国家観等々、現実的かつ合理性に貫かれたその思想像を多角的に探り、中国古代思想史上の位置を明らかにする。
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Posted by ブクログ
中国人の考え方を知るにはまず古代思想から。その2。 かの有名な「性悪説」の荀子。 読む前から「この人とは絶対気が合う!」と思ってましたが、果たして、少なくとも孔子よりはかなり共感できる。 ただ注意したいのは日本語から想像する「性悪」と荀子が言うところの「性悪」とはちょっと違うよーということ。 こ...続きを読むこで言う「悪」は社会秩序が乱れる、ということで、人が皆欲望のまま振舞ったら社会の統制がとれないよ、とゆう意味。 「邪悪」とは違うよ、と。 この「同じ単語・文字を使ってるけど表す意味が違う」ッて、すごいよくあって、大いなる誤解の元だよね。 特に中国語と日本語なんて同じ漢字を使ってるから、漢字見ただけでこういう意味ッて思い込みやすい。 その勝手な、というか独自の解釈で日本では広がってたりしてね。 『武士道』でゆうところの「忠」とか「孝」とかももとの意味と同じなのかな?とか疑ってたりして。 ちゃんと比較検討はしてないんだけど。 閑話休題。 儒家に連なる孟子→荀子→法家の人たち、ッてみると、すごく時代に合わせた変化を遂げてる、というイメージ。 だから脈々と生き続けてきたんだろうなあ。 その中でも荀子ッてちょっと地味、というか目立たない感じだし「性悪説」ばっか注目されるけど、経済の考え方なんか、今でもなるほどーとか思えて興味深かった。
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