運を味方にする 「偶然」の科学

運を味方にする 「偶然」の科学

「私たちが運や偶然をどのように認識しているのか、その神経科学的、心理学的な裏付けについて興味深い洞察を提示する」
ーーV・S・ラマチャンドラン『脳のなかの天使』著者)

「運が私たちの生活で果たす役割とはなにかを考察してみせる」
――デイヴィッド・J・ハンド(インペリアル・カレッジ・ロンドン数学科名誉教授、『「偶然」の統計学』著者

「運とはなにかを探求する、楽しくて情報満載な書」
――ジェームズ・E・オールコック(ヨーク大学名誉教授)

私たちは、自分の努力が結果を左右しない、自分のコントロールの及ばない出来事が起こると、「運」のせいだという。
人間は予測できない不確実な世界を嫌い、ランダムな出来事のなかにパターンや意図を探すように進化した。このことが、「運」を信じる心を生み出したのだ。

私たちは幸運を神に願い、さまざまなおまじないやお守りに頼るが、不合理としか思えないこうした迷信にも、実は驚くべき利点がある。

「自分は運がいい」と思うことは、ランダムネスを恐れず、直観に従ってチャレンジすることを可能にし、不安感を減少させ、また、脳の「実行機能」を高めることが、研究によって明らかになっているのである。

運に頼ることで、困難な状況に直面してもやる気を維持できるし、運を信じれば自分には状況をコントロールする力があると思え、パフォーマンスが向上する。

「運がいい人」はランダムな世界に積極的に関わり、適切なタイミングで適切な場所にいるチャンスを高め、脳のエネルギーを問題解決に向けやすくなる。
いったん成功した人はさらに「自分は運がいい」と思えるので、さらなる成功を呼ぶのである。

「帰属理論」「反実仮想」「上方比較と下方比較」「ボトムアップ型注意とトップダウン型注意」など、心理学・神経科学の理論や知見を用いて、「運とはなにか」「なぜ運を信じるのか」「運がいい人はなにが違うのか」「どうすれば運を高められるのか」などといった疑問に答える、あなたの人生を変えるサイエンス書。

宝くじに4度も当選した女性や、何度も死にかけながらその度に命拾いした男性、呪われたミイラの逸話や、さまざまな文化や宗教における「幸運」の歴史、「呪術的思考」に見られる法則など、驚きのエピソードも満載!

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運を味方にする 「偶然」の科学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月25日

    運をスピリチュアルな現象と片付けずに、科学的に捉えようとするアプローチが面白い。こうすることで、運を引き寄せるための再現性あるビヘイビアが導き出される。

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月29日

    「運を味方にする」という事で「運が良くなる方法」みたいな本なのかなと思っていたら「運とは何か?」みたいな本だった。

    運を良くする見たいな事だったら、この本にも参考文献で出てきた「運のいい人の法則 」が参考になるかもしれない。

    1
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年01月26日

    確率は誤解しがち。ダーツの的を選ぶとき、同じ1/3の確率でも、まとまっているほうの盤を選ぶ傾向にある。
    結果は運しだい、は確率を考慮していない。

    上方比較と下方比較。間一髪間に合ったとき、ラッキーだったと考えれば、気持ちは上向く。
    運が悪い、と考えていると実行力がそがれる。
    偶然の中に意味を求める...続きを読む

    0

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