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「愛した彼は体を売って、生きていた」。
2023年初春、本作品の映画化が決定。出演は鈴木亮平、宮沢氷魚。文庫版には鈴木亮平の特別寄稿を収録。
「母が死んで、『死にたい』と思っていた僕の何かは死んだ」。14歳で母を亡くした浩輔は、同性愛者である本当の自分の姿を押し殺しながら過ごした思春期を経て、しがらみのない東京で開放感に満ちた日々を送っていた。30代半ばにさしかかったある日、癌に冒された母と寄り添って暮らすパーソナルトレーナー、龍太と出会う。彼らとの満たされた日々に、失われた実母への想いを重ねる浩輔。しかし、そこには残酷な運命が待っていた・・・。
龍太と母を救いたいという浩輔の思いは、彼らを傷つけ、追いつめていたのか? 僕たちは、出会わなければよかったのか? 愛とは、自らを救うためのエゴだったのか? 浩輔の心を後悔の津波が襲う。人は誰のために愛するのか。賛否両論渦巻く、愛のカタチ。
※この作品は単行本版『エゴイスト』として配信されていた作品の文庫本版です。
Posted by ブクログ 2024年03月26日
「エゴイスト」は映画化され、評判が良かったのでずっと気になっていた。
同性愛の切ない内容だと思って読み進めたが違っていた。いや、違ってはいないが家族愛がテーマの作品だと思う。
大切な人の為にしてきた事は愛なのかエゴなのか…自問自答する主人公。浩輔(高山真さん)に言いたい。エゴではなく愛です。と
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Posted by ブクログ 2023年12月12日
「あなたのためを思って」というのは間違い。実は自分が安心したいから、自分がそうしたいからというエゴなのだ、ということは前から百も承知であった。しかしこの本を読んで、相手に何かを与えるのと同時に、相手から何がしかを奪ってしまうこともあるのだと初めて知った。奪ったものとは?それはこの物語の場合「プライ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月17日
こんなことを言うと薄っぺらい言い方になるが、普通に生きたくても生きられない人の、やるせなさが伝わってきた。普通に生きられないからこその、ピュアさも感じた。
因みに仏教では、施しをする側もされる側もどちらも修行です。むしろ、自分の至らなさを受け入れなければならないため、施しを受ける側の方がより高度な...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月11日
愛です。
高山さん、これは愛ですよ。
先に映画は観ていたので筋は知っていたのだが、原作は又映画とは違うので読んで良かったと思います。
中盤辺り、美容院で施術中に読んでいたのですが涙を堪えるのに必死でした。
フォントも大きくて直ぐに読めてしまうだろう事は明白でしたが、何だか気軽に読んではいけない...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月30日
すごい破壊力だった。電車の中で読んでて後半は特に危うく何度も嗚咽しそうになった。著者の表現力の豊かさに圧倒された。
映画がとても良かったのですぐに買って鞄に入りっぱなしだったのを半年ぶりくらいに読み始めたらちょうど良い具合に映画の記憶も薄れていて、改めて新たな気持ちで味わうことが出来た。ただ、映画主...続きを読む
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