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〈本格ミステリ・ベスト10〉第1位の名篇がついに文庫化 奇怪な密室で殺された作家。曰くありげな人物たちが織り成す事件の真相は? 名探偵ツイスト博士が快刀乱麻を断つシリーズ第二作
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Posted by ブクログ
婚約者の父でありミステリ作家でもあるハロルドから夕食会に招待されたサイモン部長刑事は、閉ざされた書斎で煮えたぎる鍋に顔を突っ込んで死んでいる本人を発見する。 その状況は作家自身が構想中だった新作の設定そのままだった!→ 密室×不可能犯罪×美しき姉妹×双子の兄弟×墓場から甦りしゾンビ……と、設定がモ...続きを読むリモリなアラン・ツイスト博士シリーズ2作目。アルテ自身が巻末で述べているように、とても「ディクスン・カーらしい」お話。“恐怖”と“謎”が散りばめられていて、読んでいる時のワクワク感がすごい。→ アルテのお話は、読んでる時にとにかく楽しいんだよなぁ、と再確認。謎解きで見たら小粒感があるけど(緻密に伏線張ってどかん、って感じじゃない)次々に出てくる設定がめちゃくちゃ楽しい。今作でも作家の妻が元女優で妻の兄が奇術師、美しい娘二人に隣人は引退した医師で薔薇を育てる……とか最高。
ディクスン・カーの匂いのする作家。読んだのは『第四の扉』に続き2つめ。正統派密室の謎。密室の中で顔と手が焼け爛れた死体。傍にはなぜかできたての料理が。犯人は何のためにできたての料理を用意したのか?という魅力的な謎。でも正直密室のトリックは、残念ながら、鍵の仕組みがわからず、正直トリックを読んでもよく...続きを読むわかりませんでした。図解でもあればいいのですが。でも、犯人は意外性があり、まあまあおもしろかったかなぁと思います。
ディクスン・カー風の怪奇味こそ横溢しているものの、謎とその解明以外の、物語的要素をかなり思いきりよく切り捨てた感じのミステリ。この手の趣向は、本邦でもよく見られるが、大体がクイーンを崇めるというタイプの作家さんが好むもの。ディクスン・カーの名前を出す作家さんなら、犯人らの人物造形と、おぞましきその動...続きを読む機的なところに、本編と同じくらいに力が入るのがスタンダードな気がする。そう考えると、解説に密室好きなのに、あっさりした作風の大山誠一郎氏というのはぴったりかも。
火のついた鍋に頭を突っ込んだ状態で発見されるという、なかなかショッキングなシチュエーションで始まる。 構成自体は良くあるミステリーだけど、犯人の動機が読者にしか知らされないなど、ちょっとひねった演出が面白い
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