言葉の展望台

言葉の展望台

1,353円 (税込)

6pt

いま、あなたとの会話で起きたことは、いったい何だろう?

マンスプレイニング、コミュニケーション的暴力、会話の引き出し、言語的なポリティクス、アイデンティティと一人称、人々をつなげる言葉、誠実な謝罪と不誠実な謝罪……。難しくて切実で面白い「言葉とコミュニケーション」を、「哲学」と「私」のあいだのリアルな言葉で綴るエッセイ。

【目次】

プロローグ コミュニケーション的暴力としての、意味の占有

そういうわけなので、呼ばなくても構いません
ちょっとした言葉に透けて見えるもの
張り紙の駆け引き、そしてマンスプレイニング
言葉の空白地帯
すだちかレモンか
哲学と私のあいだで
会話の引き出し
「私」のいない言葉
心にない言葉
大きな傘の下で会いましょう
謝罪の懐疑論
ブラックホールと扉

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言葉の展望台 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    エッセイから分析哲学への接続がきれいでとても読みやすい 筆者の個人的な話を交えながら、するりとコミュニケーション論について考えを巡らすことが出来てよい

    0
    2024年04月12日

    Posted by ブクログ

    三木那由多さんのエッセイ集。
    購入してから大事に少しずつ大事に読み進めて、今日読み終わりました。
    後書にもある通り書いている最中に当初は予定していなかったカムアウトのお話もあり、「実は歴史的な一冊なのではないのか!」とか勝手に興奮しながら読んでたりしてました笑
    言葉に対する感性と言うか捉え方も矢張り

    0
    2023年12月30日

    Posted by ブクログ

    著者の生活と哲学的思考の交わりがバランスよく書かれていて、コミュニケーションの哲学を親近感を持って楽しむことができた。

    0
    2023年05月17日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    『会話を哲学する』では、漫画や小説から会話が引用されていて、それらの言葉は作品の読者に分からせようという意図が強く働いているから、面白い話ではあるけど自然な会話の例ではないじゃん……という違和感をもっていた。
    でもこの本を読んで、三木さんは言語哲学が扱ってきた会話に潜む強さや揺らぎなさ

    0
    2023年02月18日

    Posted by ブクログ

    エッセイとしては難しい部分もあったが、とても興味深かった。コミュニケーションは本当に多様なもので、哲学ではカバーしきれない部分もあることがよくわかった。

    そのカバーしきれない絡まった部分を、三木さんは丁寧に解きほぐして考えている。コミュニケーションにおいて、心的な関わりを占める割合は高い。なのに、

    0
    2023年01月05日

    Posted by ブクログ

    地球っこさんのレビューを見せていただき、是非読んでみたいと思った一冊。

    すごい。。。
    言葉、会話を分析・哲学するって。
    こんな分野があるなんて、考えたこともなかった。
    最初は頭をフル回転させながら、なんとか食いついていくかんじだったのが、カムアウトされたところぐらいから、すごく作者の意図することが

    0
    2022年08月30日

    Posted by ブクログ

    言語哲学に興味が湧いてくる本
    コミュニケーションそのものを考えられる本

    日々の何気ないコミュニケーションをする中で、コミュニケーションとはいったい何かというもの考えさせられる。コミュニケーションはただの記号の情報交換ではないということはなんとなく同意してきたが、おそらく私はそれが一体何なのかという

    0
    2022年08月10日

    Posted by ブクログ

    謝罪は決して何かの終わりや決着ではない。謝って解決するのではない。むしろ、謝罪は新しい始まり。 自分が後悔しているということをはっきりと相手とのあいだの約束事とし、その約束事に身を委ねて生きることを、謝罪は告げている。

    0
    2023年05月16日

    Posted by ブクログ

    話し手の意図を伝えるとき、聞き手の意味へと改ざんされる。同じ言葉の地図を持っていない限り、会話は聞き手により変容する。
    日常でよくあることで相手が勘違いしているのをわかっているが面白おかしくなっているので、誤解を解くことは少ない。
    聞き手は会話を引き取るという責任を持つことで会話を言葉だけの意味では

    0
    2023年02月07日

    Posted by ブクログ

    普段何気なく使用している言葉やコミュニケーションを哲学する。
    これまで特に深い考えもなく会話していたつもりだった。
    でも実はそこに、無意識の意図や自身の属するコミュニティが透けて見えてしまうことがある。
    言葉は“その言葉以上のもの”を相手に伝えてしまう。
    だからこんなにも奥深くて興味深い。

    0
    2022年10月16日

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