死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由 ー麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと

死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由 ー麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと

1,760円 (税込)

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これは現代の「ヘレン・ケラー物語」だ!

4代続けて東大卒という超名門の家柄に生まれたのに、ADHDにASD傾向、学習障がいという3重苦で、幼稚園すら二時間で中退させられた著者。小学2年生までは特別支援学級に通うも「赤ちゃん扱い」になじめず、強く希望して通常学級に転籍。しかし、周囲とトラブルを起こし、テストで点がとれないとパニックになっては教室を飛び出す毎日を送り、やがて「死にたい」という衝動にとらわれるようになる。
そんな著者が変わったきっかっけは、千代田区立麴町中学校に入学し、大胆な学校改革を実践していた校長の工藤勇一氏(ベストセラー『学校の「当たり前」をやめた。』の著者)に出会ったことだった。

「3重苦」だったヘレン・ケラーは、サリバン先生に出会って「Water」という言葉を手のひらに書いて教わるまで、暗闇の世界で生きていた。

著者は、その気持ちが分かる気がすると言う。混沌とし、恐怖そのものだったこの世界。それが、麹町中学校でもがき苦しみながら世界の輪郭をつかみ、卒業後も工藤氏から学んだことをもとに試行錯誤を続け、少しずつ自分にあう生き方をつかんできたのだと話す。

ヘレン・ケラーを目覚めさせた「Water」という言葉は、著者にとっては「自律」という言葉だった。
工藤氏の教育目標は「自律した生徒を社会に送り出す」ことだ。「自律」「尊重」「創造」を掲げ、社会を生きる当事者意識をもつ生徒を育てるという工藤氏のもとで様々な学びを経験するうちに、著者は親や名門家系に対する劣等感、周囲に対する憎しみから解放され、「自律」して生きる大人になるために、「自己変革」に挑むようになる。
中学卒業までに英検準2級とニュース検定2級などを取得。高校は英国に留学し、現在は時折トラブルを抱えながらも落ち着いて対処しつつ、人並の自己肯定感とともに、前向きに生きている。

人生は誰か他人から与えられたり押し付けられたりするものではなく、自分の選択と行動でつくりあげるもの。どんなにダメな自分でも、自分の取扱説明書を自分の力でつくりあげることが可能。どうしようもないほどダメな「不良品」を自認する著者が、地を這うようにしてたどり着いた希望の境地とは?

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死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由 ー麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月18日

    著者は、父方が4代続けて東大を卒業している名家に生まれたが、ADHD、ASD傾向、学習障がいを併発し、中学校入学まで「超問題児」で毎日死ぬことばかり考える日々を送っていた、執筆時点では大学生の西川幹之佑氏。そんな著者が、千代田区立麹町中学校に入学し、独自の教育に取り組んでいた工藤勇一校長と出会って「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月30日

     自律した生徒とは、一人ひとりが当事者意識をもち、対立やうまくいかないことにぶつかっても、どうしたらその問題を解決することができるかを考え、他者と協力しつつ解決できる生徒である。
     本当の聞く力とは何か。黙って大人しくマナーを守っていれば、本当に聞いたことになる?本当の聞く力とは、話の内容の中から一...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月05日

    めちゃくちゃよかった。
    発達障害の人が考えていること
    どうやって向き合ってきたか
    ぎゅっとつまった一冊。
    共感しながら読むところも多かった。

    ①工藤先生の教育の最上位目標である、「自立した生徒」とは、「はじめに」でも述べたとおり、一人ひとりが当事者意識をもち、対立やうまくいかないことにぶつかっても...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月24日

    工藤勇一先生
    最上位目標
    ①偏っておらず、狭い価値観や意見ではないこと(親からのぞまれて)
    ②自分だけでなく、人のためにもなること
    ③結果的に社会もよくなることではあるが、高いだけあってすぐに叶うものではないこと
    ④もし叶わなくても、そのことで自分を責めたり、誰かに責められたりするものでもないこと
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月01日

    障害を持つ方だけでなく多くの定型発達者にもオススメしたい本。人は人によって成長する。人との関わりから逃げては人生もったいない。言葉の力は無限大だ。他者の人生すらかえてしまう。

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    Posted by ブクログ 2022年09月07日

    天才型の発達障害くん。
    知的で経済的に恵まれた両親から受けた影響も、選択肢も多いから、他の子にはなかなかできないのではないかと思うけど。

    この著者で、たくさんの人に希望が与えられる気がします。

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    Posted by ブクログ 2022年05月24日

    知らない事を知れる一冊

    例えばフォント。丸っこい文字だな、と読み始めは思ったが、それは彼にはとても心地の良いUDデジタル教科書体、という。コレにするだけで読みやすくなるなら、全ての教科書をこうするべきだ!

    このようなな、自身の体験を赤裸々に話し、障がいのある人々への救いの手や、社会への変化をもと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月16日

    「同じように苦しんでる人のために」という気持ちで書いたようで、その心意気が素敵。
    具体的に色々なことを書いていてくれて、参考になりました。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年06月17日

    素晴らしい。全編感動と目からウロコだったけど、「人生は負け戦が9割…だけど…」という結びに勇気を貰う。我が子の発達凸凹について知りたくて読み始めたが、どっこい自分の生き方への勇気を貰えた。

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