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Posted by ブクログ 2023年02月18日
著者の瀧井氏は10年以上も前に伊藤博文を「知」の政治家としてとらえて中公新書に上梓したが、本書はその「知」を誰から、どのようなものとして継承したのかを明らかにした書といえる。
それは攘夷という狂乱の騒ぎの中で福沢を始めとする洋学の徒が説いた近代的な意味の「公」publicという観念を大久保や木戸...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月25日
これまで強権的な冷酷なリアリストと評価されてきた大久保利通を、「羊飼いとしての指導者」たる、知識の媒介者としての政治家であったと実証的に描く。
大久保利通を通して幕末維新の政治史の理解が深まった。大久保利通日記など随所でナマの史料が引用されていて、説得性があった(本文には史料の現代語訳が記載され、註...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月12日
司馬遼太郎の大久保利通観というか、単なる私自身の偏った見方という方が正しい気もするが、大久保利通に対して、実行力や交渉力のある知的で理性的な存在として思い込んでいた。それが本著を読む事で揺らぐ。
一例として、岩倉具視の大久保評。
木戸は先見あるも、すねて不平を鳴らし、表面に議論をせず、陰に局外の者...続きを読む
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