O嬢の物語

O嬢の物語

パリの前衛的な出版社ポーヴェールから一九五四年に刊行された本書は、発表とともにセンセーションを巻き起こし、「ドゥー・マゴ」賞を受賞した。女主人公の魂の告白を通して、自己の肉体の遍歴を回想したこの書物は、人間性の奥底にひそむ非合理な衝動をえぐり出した、真に恐るべき恋愛小説の傑作と評され、多くの批評家によって賞賛された。

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O嬢の物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    性器にピアスしたり全裸で鳥の仮面かぶったりして、人間性が剥奪されていく快感がここにはあります。
    作者は女性なんでしたっけ? 登場人物の誰に感情移入しながら書いていたのかは、ちょっと気になります。

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    2019年07月07日

    Posted by ブクログ

    最高の恋愛小説じゃないですか。
    O嬢の物語でO嬢の告白視点のはずなんだけど、極力O嬢の感情は排していて、虐待を加えられるシーンなんかは肩すかしするぐらいシンプル。
    O嬢がそこまでする(される)動機を「愛してるわ」以外で語らないのが素晴らしいと思います。
    しかし最後がなぁ。
    なんとなくみんなに軽蔑され

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    2014年02月15日

    Posted by ブクログ

    隷属する事。
    それは同時に自己の判断から解放された非常に自由な状態なのだろう。
    非常に美しい性描写が印象的

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    2009年12月02日

    Posted by ブクログ

    突然ですが、再々再々……、読。この河出文庫版1966年澁澤龍彦の「あとがき」にも納得。あとがきには、ポーリーヌ・レアージュは匿名女流作家で、実はジャン・ポーランのアナグラムか、あるいは女流作家ドミニック・オーリーとの合作か、とも。今さらほんとうに間の抜けたことを重ねますが、私は出逢った最初から、ここ

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    2011年07月19日

    Posted by ブクログ

    長い間ベールに包まれている作者による、言わずもがなの1冊。恋人ルネにより、ステファン卿に委ねられたO嬢が、自分の身に次々と起こる理不尽な状況をどこか他人ごとのように捉え淡々と語っていく。女性ならではの視点で書かれた究極のポルノグラフィ。内容の過激さばかりに注目されがちですが、恋人を想う女性の心理をロ

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    澁澤滝彦が翻訳を手がけた、所有される女性を書いた作品。不思議な感覚と、婉曲であるからこそますます引き立つエロチックが素敵!

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    たとえば注射針を刺される感触が嫌いでない方、あるいは過剰に嫌いな方には啓蒙の書になるかも。肉体の快楽よりも精神の快楽の方が断然イイんだよね。エロスは、描写でも過激な行為にでもなく、精神が纏っている社会的な衣服を徹底的に剥奪されてゆく、その優しい残酷さの中にあります。恋愛小説の欺瞞に食傷気味のアナタを

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    何たる一冊…………。
    結局Oは、男たちのオブジェ、蝋人形のような存在であったのか。
    フランケンシュタインのように、どんどん改造されていく恐怖、不安、嗚咽が生々しくそして痛々しい。
    奴隷制度がありましたよという訴えもあるが、その中身を抉り出してあるんだけど、性交渉の描写は実は殆どない。
    その幸福は、本

    0
    2019年06月07日

    Posted by ブクログ

    Pauline Réageが1954年にジャン=ジャック・ポーヴェール書店より刊行した小説。1975年に映画化され、ポルノだと思っている人が多いと思いますが、原作小説についてだけいえば、官能小説ではありません。サディスティックな描写、マゾヒスティックな描写、ホモセクシャルな描写やレズビアンな描写など

    0
    2014年03月25日

    Posted by ブクログ

    読んだー!読んだどー!!!

    ああ、嬉しや・・・世界の名著、そのエロさで有名な「O嬢の物語」!
    そういう世間の“おすすめ本”を読んだってだけで嬉しくなる。
    でもこの本は、そういうの抜きに、わたしからもおすすめします!

    エロさでゆうと「エマニュエル夫人」も有名だけど、どこかで「O嬢」も聞いたことがあ

    0
    2012年01月28日

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