彼女が演じた役 原節子の戦後主演作を見て考える

片岡義男

『東京物語』を初めて見た著者は、紀子役を演じた原節子に魅せられる。『晩春』『麦秋』を含めた紀子三部作を中心に、彼女が主演した戦後映画十一本を精細に論じて、「クリエイティブな能力を無限に持った」原節子の魅力と、それを引き出した小津安二郎監督の卓越した演出を分析した異色の映画論。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 雑学・エンタメ / アニメ・芸能・ゲーム攻略本
• 出版社: 中央公論新社
• 掲載誌・レーベル: 中公文庫
• ページ数: 291ページ
• 電子版発売日: 2011年04月08日
• コンテンツ形式: XMDF
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

　小津安二郎監督の紀子三部作（周吉三部作でもある）三作品、「晩春」（1949年）、「麦秋」（1951年）、「東京物語」（1953年）。紀子は原節子が未婚女性、戦争未亡人を演じた。周吉は笠智衆と菅井一郎。1940年生まれの片岡義男さんが、女優原節子の美しさと悲しみについて、じっくり考察されています。「彼女が演じた役」、原節子の戦後主演作を見て考える、1998.9刊行、2011.1文庫。