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名家・朝比奈家が迎えた長男の嫁・苑香(そのか)。結婚後、長男は輝くようなオーラが強まりツキと運に恵まれる一方で、苑香にとって邪魔な者が、なぜか次々と姿を消していく。結婚を懸念していた祖母が急逝、母は特定できない疾病に罹り、家族同然の使用人も突然去った。一家に起こる悲劇の連鎖。妹の真希だけがいいしれぬ違和感を覚え、じっとり絡みつく恐怖に怯える。体に金色の帯模様をもつあの女は、一体何者なのか? 誰が味方かわからない、傑作心理ホラー長篇!
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Posted by ブクログ 2012年04月29日
面白かった。今まで読んだ明野さんの作品の中では 一番好きかも。 救いのない終わり方といってしまえば それまでだけど、明野作品にみられる 「罠」の中で一番魅力的な「罠」だな。
Posted by ブクログ 2014年09月18日
2014.9.17ー69 憑きもの、輪廻。詰まらなくはないけれど、こう都合よく次々に死んでは却って興醒めの感あり。
Posted by ブクログ 2012年05月13日
美男美女、そして名家同志ということで朝比奈幸宏と結城苑香の結婚は皆に祝福され、豪華な披露宴も執り行われた。朝比奈家に嫁ぐことになった苑香は才色兼備なだけではなく、彼女と付き合うようになってから幸宏は全てにおいてツキに恵まれ、この上ない幸せを味わっていた。しかしこの文句のつけようのない嫁に対して何か...続きを読む不穏なものを感じ取っていた者たちもいた。幸宏の祖母、母、そして妹の真希である。そして彼女達の予感は的中。ツキと同時に朝比奈家にとっては不幸なことが多発するようになる。 本人が意図したわけではなく、知らないうちに結果的に一族の血を繋げて他を排除するということをやってのけているのがこの話の怖いところ。生理的に嫌悪感だとか、肌が合わないという感覚は誰しもが感じたことがあると思うけど、こういう風に血が関係していることもあったりするのだろうか。後味がいい話では決してないが、蛇や風習をもちだしてのサイコホラーとしてはよくできた話だと思う。
Posted by ブクログ 2011年07月12日
面白かった。 蛇というのは不思議だ。忌み嫌われたり、神様になったり。西洋でもアダムとイブに知識の実をたべさせたのも蛇だ。 欲をいえばもう少し後味の良い終わり方にしてほしかった。
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