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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自然から採取したものだけで、舟をつくろう。 木を切るナタやオノをつくるため、砂鉄を集め、砂鉄を溶かすために、炭を焼く。 昔ながらの方法で、丸木舟ができあがるまでをたどる写真絵本。 探検家・関野吉晴が、大学の学生とつくった一艘の丸木舟。 機械を使わずにものをつくる醍醐味を伝える写真絵本。
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Posted by ブクログ
自然から取って来た素材を使って最初から最後まで自分で作った物、って私たちの生活の中でどれだけあるだろうか? 家庭菜園をしている人は食べものは自前だと言うかもしれない。 それでも包丁、まな板、鍋、調味料は自分で作った物ではないだろう。 この本は、かつて人類が日本列島に渡って来た海路を自分たちで作った...続きを読む舟で辿ってみる、その舟を造る過程の写真絵本である。 舟を造るのに必要な物はなにか? 表紙を見てわかるように、もちろん木だ。 でもその木はどうやって切る? 斧がいる。 ではその斧はどうやって作る? 鉄が必要だ。 ではその鉄はどうやって手にいれる? こうして舟をつくる工具から自然からの素材で自分たちで手作りしていく。 試みも面白いし、写真も良い良書。 おすすめ! なお、この舟の活躍の様子は『海のグレートジャーニー』で!
グレートジャーニーの関野吉晴さんが、昔の日本人のルーツが海上を東南アジアから黒潮にのってやってきたルートを辿る為に、舟をつくる。その行程を写真と文章で表しています。出来るだけ古代の製法そのままに、海岸の砂鉄を集め、「たたら」という製鉄をおこなって刃物をつくり、スラウェシ島の船大工達に手伝ってもらいな...続きを読むがら、作ります。その規模の大きい事!砂鉄は50人で3日がかり。炭焼きは3トン。たたら製鉄は100人で一晩中火に風を送り、この作業を4回とか。始めから壮大ですが、スラウェシ島へ行ってもそう容易く作業は進みません。それでも地元の人達は歌を歌い、冗談を言って乗り越えていくのです。スタッフとなった大学生達も日本の大学で関野氏に呼びかけられた時は何一つ自分で材料から作ったものなど身につけていなかった若者達です。今はもっと便利な工具もあるけれど、あえて遠回りをしたという舟つくりに、新しい土地を求めて旅した日本の祖先に思いを馳せます。すごいという事は中学年でもわかるでしょうが、縄文時代を学ぶ高学年からでしょうか。
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