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経営コンサルタントとして数多くの企業、経営者と対話を続けてきた著者が語る経営者論。会社という「迷宮」から、経営者はいかにして自由になればよいのか。「戦略」「組織」「M&A」など、聞きなれたビジネス用語の本質を解説しながら、そのヒントを探る一冊。
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Posted by ブクログ
会社は社格という人格を持ったものであり、経営者や管理職は主観を持っていなければならない。 財務指標や経営管理など外から求められた枠組み、宿題だけこなしていてはダメ。 自分たちは何をするための存在なのか。 --- ToDo: 創業からの歩みを調べよう。
重厚な内容の経営者論である。経営者つまりは会社とは何か?どうあるべきか?と構えを重視している本のように思う。野球で例えるならば小手先の交わすピッチングではなく、外角低めのストレートを投げ込んでいる本だ。会社すなわち経営者として一番大事な部分は何かを唱えている本である。
久々にビジネス本の良書と出会った。さすが、あの楠木建さんが「処分しなかった本」というだけのことはある。 ビジネスをしているとどうしても忘れがちになるビジネスの本質をこれでもかも突きつけられる一冊。
「経営者の眠れぬ夜のために」というサブタイトルが示すように、経営者が直面する悩みやストレスに寄り添ったアプローチをしています。ビジネスの成功に必要な知識やスキルだけでなく、経営者自身の心理的な側面にも焦点を当ている。 本書では,多くの実例を引用しながら、経営者が実践的な問題解決策を見つけるための戦略...続きを読むを提供しています。また、ビジネスを成功させるためには、社員のやる気や意欲を引き出すことが不可欠であること、グローバル化の時代においては、国際的な競争を生き抜くためにリスク管理の重要性が高まっていることなど、ビジネスの現代的な課題にも焦点を当ている。
私自身、7年近く経営戦略コンサルティングという仕事に従事していたが、つくづくとコンサルティングという仕事は極めて特殊であり面白い仕事だったと思う。そもそも職種名にもなっている”戦略”というワード1つ取ったところで、その意味するところは千差万別であるし、ビジネススクールで習うような辞書的な定義を覚えた...続きを読むところで全く意味はない。自分にとっては、自らがひたすらにその意味するところを考えながら、それを実プロジェクトの中で形にしていく、というプロセスを通じて、ようやく自分なりの理解が定まっていった、という気がしている。 さて、外資系戦略コンサルティングファームの代表格であるボストンコンサルティンググループを経て、内資系戦略コンサルティングファームのこれまた代表格であるコーポレートディレクションで長らく戦略コンサルティングに従事した著者が、経営とは、戦略とは、などという極めてオーソドックスなテーマに対して与える問題提起の書が本書である。 あまりにもうなづく箇所が多く、自身としても深く内省させられることが多かった。コンサルタントとして多くの経営者や上位幹部と付き合ってきた著者が、経営者に対して投げかける極めて真摯な問題提起である本書。その価値は経営者でなくとも経営というものを真摯に考えようとする人にとって、確実に良質な内政の機会を与えてくれるであろうことを私は保証する。
散文的で目的地がなく、読解力が試される本だった… 難しいことを一方的に喋る上司と一晩中呑んだような疲れがある。 私はと言えば、弊部の部長が読んだと言っていたので話を合わせるために読んだのだ。 内容?得たもの?そんなもの哲学書に求めるな。 パーパスやSDGsに踊らされるな、なんて、食い物にされまいと...続きを読む無駄な抵抗をしている人間に甘言を囁いて、結局別の宗教を注ぎ込む、典型的な「コンサルタント」だ。 しかし、これが本質だ、と抽象的なことをつらつら述べられると、「ふむ、これが本質なのか」と裸の王様を認めたくなるのもまた典型的な「ニンゲン」なのだ。
本質的だが抽象的で実務的ではないかも。いろいろな考え方の可能性が示唆される。 【戦略】 ・どこまでいっても、経営は不完全な情報、不確実な環境・状況の中での意思決定である。戦略も、あたかも水面のような足場の上でしか成立しない。 ・戦略を公表しているのは、戦いながら手の内を体外発表しているようなもの。...続きを読む 【市場】 ・市場は本来、そこに閉じこもるものではなくて、縦横に歩き回るもの、もしくは渉猟する場 【組織】 ・組織は戦略に従う ・社会的手抜き効果 ・何を意図するかによって組織の構えも変わる 【改革】 ・改革には現在に対する否定文が必要
ものすごい本です。 経営論ではなく経営者論。 重厚かつ哲学的。 何度も何度も読み返すことになると思います。 パーパスやSDGsなどの流行り言葉に踊らされる ことなく、本質を見極めて参りましょう、です。 僕は需要なページは折るクセがあるのですが 折り過ぎて本が変な形に。 それくらい大切なことが書かれて...続きを読むいます。
ビジネス用語として広く用いられている「戦略」「市場」「組織」等の言葉を題材に、これらが本来内包する意味合いに改めて焦点を当て、現状との乖離に警鐘を鳴らす一冊。 コンサルタントとして企業経営に携わる立場として、半ば無意識に「事実に基づく客観的な分析を行えば、適切な戦略を導出できる」ことを念頭に置き、検...続きを読む討を進めている自分の思考の癖を自覚した(改めて、SCP/RBV/DC等の経営理論を「知っている」ことと、その知識をダイナミックに「活用する」ことの断絶を認識した次第)。 個人的に最も印象的であったのは、「「主観」から逃避する誘惑」(p.242)という小見出し。本来会社とは、その存在目的からして「主観」的な存在であり、その目的に共鳴する人材の「主観」的な判断に基づいて組織化されているものである。この本質論から目を背け、個々の意思決定の「(社内外から見た)正しさ」を担保するべく「客観」性を重視しているのが、大多数の現状ではないかと、この小見出しから解釈した。もちろん、全く客観性のない意見を述べているだけでは、社内外の人材を巻き混み、コトを成すことは難しいだろう。しかし、こと「戦略」等の会社の方針に係るレイヤーの話においては、あくまでも主観>客観の主従関係にあり、本質的な主観をないがしろにしてはならない。このことを強く実感した。 特に印象的であった箇所は以下の通り ・「「人材」の価値を決めるのが特定の「会社」「組織」と「人材」の固有の関係であるとすれば、それは本来、個別的で、相互依存的なものである。その「組織」におけるその「人材」の価値、しか定義することはできないのである」(p.187) ⇒ 人材の「市場価値」とは?を改めて問う ・「そもそも「組織」が「組織」であるシンプルな理由は「1+1>2」であるからだとすると、逆に同じことを「人材」側から見れば、「組織」にいることで自分が「1」以上の働きができるからこそ、その「組織」に留まっているのである」(p.188) ⇒ 常に自分に問いたい ・「コンサルタントは、「使う」ものではない、ということである。医者に対して、医者を使う、という言い方(捉え方)をしないのと同じことである」(p.212) ⇒ 自分は使われていないか?また使われるように「自分から仕向けて」いないか? ・「経営者が最終判断において背負っているものは、その「会社」の全存在であり、関連するあらゆる背景事象である(中略)コンサルタントとは、本質的には、その統合的判断をクライアントの立場から手助けする仕事(プロフェッション)なのである。あえて「専門家」と呼ぶなら、その統合的判断の手助けの「専門家」と呼ぶよりない」(p.216) ⇒ 本質的なコンサルタントの役割。何の専門家か?と問われた際の1つの解釈
経営について、本質的な考察をした本。(本質的ゆえ抽象度がかなり高く、具体的な企業事例などは一切出てこない) 会社は時価総額やらガバナンスやら、外から求められることを我先にと達成する存在ではなく、その会社の主観で信じている価値を軸に経営すべしという主張は、確かにその通りと思う。ただ最後の寄稿文にもあ...続きを読むる通り、会社規模が大きくなって経営と現場が乖離したり、創業者が引退したりするうちに、その主観は薄れ、会社も「主観を実現する手段」から「客観的な尺度で高評価を目指す装置」となり、経営者も従業員もそのための道具となっていく(いわゆる疎外)のは、ある種仕方ないことかとも思う。 なので、本書で語られていることは理想像でしかなく現実は違うという批判もあるかもしれないが、進むべき方向性を知るためにも、理想像を示すことには価値があるし、その意味でも良書と感じた。
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会社という迷宮
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石井光太郎
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