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古代から現代にいたるまで私たちの暮らしに深くかかわっている「神道」。だが私たち日本人は、「神道」という宗教の本質を本当に理解しているだろうか? 本書では、開祖もいなければ、教義もない、そして救済もない「ない宗教」としての神道の本質を見定め、その展開を追う。日本人が神道とどのように関わってきたかを明らかにすることは、私たち日本人の基本的な世界観や人生観を考えることにつながっていく。
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Posted by ブクログ
神道とはいったいなんなのだろうか、その謎に挑むのが本書である ・いったいいつ生まれたのか ・だれが始めたのか ・そもそも教義などはない、 ・そして、聖典なるものもない、それに代わるものとは、古事記や日本書紀に記された神話である。 現在、その問いに応えることができるものはいない。 歴史に見え隠れす...続きを読むる、神道とは、本当に宗教なのであろうか。 気になったことは以下です。 仏教伝来は6世紀とされる、されば、それまでに神道はすでに成立していたのか 仏教と神道は融合して、神仏習合となった。儒教や道教も日本に伝わったが、独立した体系としては日本に定着することはなかったが、仏教や神道に影響を与えた。 もともと日本にあった神道を、惟神(かんながら)といい、古道などともいう。 日本の神を定義したのは、江戸の国学者、本居宣長であった。漢意(からごころ)を排することで本来の日本人の精神性を取り戻すことができると説く。 神道とは、非常にゆるい宗教である。神をまつる自由が確保されている。 宣長はさらに言う、人、鳥獣、草木、海山などであっても、優れた徳のあるものは、全て神である。 禍つ神、神は悪をもたらすもの、天照大神も悪をもたらす神であったからこそ、都から遠ざけれた、伊勢に遠ざけられた。 神道には、祈りの言葉はない、神にまいるときは、何もいわず、何も考えないで、手を打ち、頭を下げる 神の本性、ご神体は、岩であったが、山となり、その山を代表する宮が作られて、神社へと変遷していく。もともと神社には社がなかった。 玄界灘に浮かぶ、沖ノ島、そこで、古代から、秘密の祭祀が行われてきたことはまぎれもないことである、が、その内容は今日まで伝わっていない。 沖ノ島に命がけで島に到達して祭祀をしてもどる、命を賭してまで行ったものは何か、それはわからない 魏志倭人伝の卑弥呼、神がかり、の巫女。神の言葉を継ぐのは、シャーマンであり、それは、ユダヤ教などにもあった。 宇治上神社が、なぜ、世界遺産なのか、それは、本殿が最古の神社建築であるから。 厳島神社の由来は、推古元年、今の形になったのは、平家が氏神となってから。 登呂遺跡にのこされた高床式の建物、それは、伊勢神宮の正殿をもとにしたものであることは明らかであるといっている。 目次 はじめに 第1章 神とは何か 第2章 祭祀に現れる神 第3章 神はいつから神社に鎮座しているのか 第4章 神宮の式年遷宮はいつはじまったのか 第5章 出雲大社の生き神・国造 第6章 神道と仏教の戦い 第7章 社殿のない神社 あとがき ISBN:9784480074867 出版社:筑摩書房 判型:新書 ページ数:240ページ 定価:860円(本体) 発売日:2022年06月10日
神道ってなんだろう?と思って手に取った。正直少し話が散漫なところは否めないが、全体として理解するにはちょうど良かったかもしれない。
星3.5 神がいわくらからご神体なき山、そして神社へ封じられたのはなぜか? 問いは興味深いが答えが物足りない。梅原猛のようなダイナミックな論理展開を期待したのだが。パワースポットよろしくどこでも神がいる場所にでき、教義がない自由な宗教だからこそ、日本の神道には未来があるとの結論。そうか? まあサブカ...続きを読むル利用で世俗の文化として生き残るのが現状ではないかしら
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日本人の神道 ――神・祭祀・神社の謎を解く
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島田裕巳
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