言葉の周圏分布考(インターナショナル新書)

言葉の周圏分布考(インターナショナル新書)

1,287円 (税込)

6pt

4.0

テレビ番組『探偵! ナイトスクープ』の全国アホ・バカ調査で示した分布図で、方言が京都を中心に何重もの円を描いていることを見せ、言語学会を驚かせた著者。その後1991年、膨大な私費を投じて全国1208市町村からのアンケート回答を集計、数多くの言葉の分布図を作成した。本書では50数枚の方言分布図を丹念に読み解き、日本語の伝播の歴史と背景にあるストーリーを面白く興味深く描き出す。身近な「どっさり」や「醤油」などの分布図を、方言にまつわるエピソードとともに解説。なかでも源氏物語での「戻る」に注目し、その変遷を史料を駆使してどこまでも深掘りし、古代に遡り波照間島まで旅する論考は圧巻。また、周圏分布の原点に立ち返り、柳田國男が『蝸牛考』でとなえた方言周圏論について検証する。謎解きの強烈な助っ人、「小竹探偵」とのやりとりも楽しい。『全国アホ・バカ分布考』(新潮文庫)、『全国マン・チン分布考』(インターナショナル新書)につづく第3弾!

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言葉の周圏分布考(インターナショナル新書) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    アホバカ分布考は学生時代に読んだきりだったが、今回読んだ当本は、日本語研究の手法として感度するものが多かった。ネタの展開のさせ方はバブル臭さを感じるが、それがかえって日本語の古典的おもしろさを強調させている。

    0
    2022年08月23日

    Posted by ブクログ

    『アホ・バカ』、『マン・チン』は、タイトルの言葉のみを徹底的に調べ上げる本だったが、こちらの本は、もう色んな言葉をとにかく調べて調べて、ついにはいにしえの日本語とも言える琉球語を求めて、波照間島までやってくる。

    『源氏物語』、そして周圏分布考の始祖『蝸牛考』まで取り上げ、名詞・動詞だけでなくさまざ

    0
    2023年11月05日

    Posted by ブクログ

    <目次>
    序章   「好き」を表す日本語は「好き」だけか?
    第1章  御所から広まる高貴な言葉
    第2章  紫式部さん、あなたは『源氏物語』の中で、「戻る」を使いましたか?
    第3章  琉球のことばが浮かび上がらせる日本語の原像
    第4章  豊かな方言の時代を生きてきた
    第5章  『蝸牛考』の原点へ
    結び

    0
    2022年05月10日

    Posted by ブクログ

    お借りした本です、わたしには少し難しかったです。

    言語の広がり方面白いとは思いましたが、歴史的な予備知識がないと難しいと思いました。

    0
    2023年12月29日

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