ルコネサンス

ルコネサンス

2,035円 (税込)

10pt

3.7

大学院でサルトルを学ぶ中条珠絵は、亡き祖母と母と暮らした一軒家で一人暮らしを続けていた。生後すぐに母は離婚し、父とは二十数年会っていなかったが、ある日、伯父から再会を勧められる。迷った末に銀座のバーで出会うが、なりゆきから娘と名乗らないままに食事を重ね、恋愛にも似た感情を覚える。自身の結婚を機に、改めて父娘としての再会を果たすも、家族であれば持っているはずの共通の思い出がないことに気づく。郷里への旅や父の闘病を経て、ようやくたどり着いた父娘の在り方とは――。父娘がお互いを家族とふたたび認める(ルコネサンス)までの軌跡を描いた著者の自伝的フィクション。

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ルコネサンス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    有吉佐和子の娘・有吉玉青による、おそらく自伝的要素もある小説。
    産まれて間もなく両親が離婚し父親を知らなかった主人公の珠絵が、祖母と母亡きあと、26年の時を経て父親と再会する。
    ただそれは父娘としての再会ではなく珠絵が図ったもので、珠絵は父親(=陣さん)に恋心にも似た感情を抱く。
    長く交際してきた同

    0
    2022年11月24日

    Posted by ブクログ

    28年会わなかった父親との再会を軸に家族というものを読み解き、創造する物語。
    主人公の中でどんどん塗り替えられる父親像が、家族の関係性の変化とともに面白かった。最後まで父親が母のもとに戻らなかった理由が明かされないのが少々残念。

    0
    2022年07月12日

    Posted by ブクログ

    28年ぶりに再開する父と娘。
    正直な二人のぎこちなさが少しずつ近づいて、人として、男性として、父として娘(珠恵)との関係が再構築されていく。
    それと共に病も進んでいくのが切ないけど、穏やかな日々を過ごす。
    征太郎との結婚や義母との関わりも交えてあり、普通の感覚で読めた。

    「ルコネサンス」はフランス

    0
    2022年07月16日

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