ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
人生に行き詰まりを感じ仕事を辞めた男・上田。至福の日々も束の間、迫りくる不安に対抗すべくもがきはじめるが――内省と実験の果てに訪れるまさかの「哲学的」展開とは?衝撃の体験談!
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
タイトル見た時に想像していた内容とは大分、いや一部はその通りだったが、いい意味で裏切られた本だった。 にしても、本を読む習慣がなかった人が、いくら時間があるからといって脳の本とかを読んで、よくもまあこんな視点を獲得、いや元々持っていたモノを知覚したのかな。 同居人とは何もなかったのか甚だ疑問ではある...続きを読むけれど、同居人もかなり変わった人なのだろう。 今更こういう人生を送りたいわけではないが、今家にある本だけでも繰り返して読めば、あるいはこの人のような視点を得るのかもしれない。 表紙はあえてこのようにしたのかもしれないが、学者が書いた自分の考えを、実際の人生で体験し、それを自分の言葉で表しているから、わかりやすい考えも多く、このように考えられたら、今感じてるネガティブな感じは大分なくなるのかもしれない。 これはやはり買おうかな。
これは哲学書だ。 読む前は途方もないニート生活の中での出来事を面白おかしく書かれたエンタテインメントだと思っていたが、読み進めるうちにそんなありがちで簡単に想像できる話ではないことを思い知らされる。 仕事を辞めて住むところがなくなり転がり込んだ先の同居人・杉松と拾い猫の毛玉とのコミュニケーションや、...続きを読む仮住まいとして与えられた物置に籠り、様々な方法で積み重ねた自身との対話を経て、最後に「知覚点」まで削ぎ落とし、人間の世界や生死へ向けられた考察には思わず引き込まれた。 絶妙な言葉選びや日常描写も秀逸で何度も思わず笑わされた。上質なエンタメとしての一面も持ったハイブリッドな一冊。おすすめ。
いつも憧れていた生活を先にしていた人がいるなんて…と読み始めた。6年近く、理解ある異性知人の家の一畳半物置に住み、仕事をせず生きる。 こんなにも生きること真剣に考え、それに専念し、人間関係を極限まで断つ。この環境下で人間がどのような行動を取るのか。著者の行動と思考過程を通じて理解する。
発売当初タイトルが気になって電子書籍で購入して、今回オーディブルで出ていたのでそっちも聴いてみた。何度読んでも聴いても興味深くて、どんな人なんだろうと思った。会って話してみたいとも思うし、会いたくないなとも思う。 鋭い観察眼と言語化する能力に長けていて、子どもの頃から私とは根っこから違うセンスを持...続きを読むっている方のように感じた。こういう本をたくさん読んでみたい。
哲学者と研究者とシステムエンジニアと主集マニアの自分を用いた人体実験。 n数を増やして、論文にされるとよいかと。 連休は引きこもりではない。 横道世之助の中に、一年間の引きこもりを、一年間いらないと言っていると、表現していたが、そうなのか?仕事してるから意味があって、対外活動していないといらないに...続きを読むなっちゃうのか?少なくとも、いろいろと飽きちゃうんだろうというのは、知れてよかった。 『日常的な意識状態が変容して、それまでとはちがう認識世界に至ったとき、それを真実の世界だと思い込んでしまう。これは危険な罠なのだと理解した。無防備なままに神秘体験をすれば、「日常世界は仮のもので、これこそが真実の世界だったのだ」と世界観が再構築されてしまう。このとき、自身のかかえる劣等感や、肉体に蓄積された情念への観察がなければ、「愚かな人類は滅びるべきだ」という極論に飛び上がる可能性もある。』 これってオウム真理教のこと? ことと思った。
「目的がなくなると人はおかしくなる」これが本書から得られる私なりの結論だ。 社会活動を休んでいると自分と向き合わざるを得なくなる。 連休と言っても年金生活や学生生活、ワーキングホリデーや休職期間、主婦とは全く違う。 何の目的もなく、健康な身体を持て余してしまう。 そうすると今までは守られていたものが...続きを読む全部前に出てきておかしくなる。 これはそんな内容の観察日記だった。
カフェ従業員を辞めて、知り合いの杉松さん家の物置で2000日以上過ごした生活を送った人の記録本。考えたことが淡々と綴られており、悲しい内容や自虐はほぼない。家の外には出ているようだが、食事の話、街並みの話、年末年始の話、ニュースの話といった日記でありそうな話題が出てこないのが特徴的。 途中で自分の人...続きを読む生を詳細にデータベース化したり、睡眠食事風呂以外の刺激を禁止した生活を送ったりと、人体実験を行っていることも多い。自分が2000連休になっても同じようにはならないと理解させられるとともに、著者の実体験は納得感が強い。 しかし最後まで読んでも作者の人となりはほとんどつかめなかった。途中で好きな食べ物を聞かれて思い浮かばず困るシーンがあったが、観察対象としての自分に興味があるだけなのかなと思った。
最初はいかにもニート的な、俗な感じでこの先が不安だとかインターネットやってるとか言っていた作者が、社会や他者との接点を極限まで減らしていく中で、人生や思考をデータベース化したり、無意識の動作を意識化したりしだす。自己のすべてを表層意識と理性で捉え直していくことで、どんどん離人症めいて自分が希薄化して...続きを読むいく。 自分のことを上田と、他人事のように言うのが怖かった
軽めのタイトルとポップなカバーからは想像もつかない重い内容。実験的な観察日記から、最後には哲学的な試作の書に変わる。自分とは何か考えていった果てに、自我が世界に溶け出していくのが面白い。それでいて、生来の笑いの感覚がそこはかとなくやどっているのが絶妙。真面目な議論を突き詰めると、どこかで笑いに変わっ...続きを読むてしまうのはなぜだろう。世界から一歩引くメタを利用して現実をズラす共通点があるからだろうか。 離人症のきらいがあったからこそなんだろうが、著者も指摘するように悟りとか、洗脳とかに近しいところに踏み込みながら理性的に記述できるのがすごい。少しは哲学、というか心理学的素養がある方だと思うが、一から哲学議論を自分なりに積み上げているので、誰かの議論を引き合いに出さなくてもとても強靭で説得力があった。作家が論理的でない方法で思想を示すような、そんなイメージ。哲学者でいえば、最後の方で唯一、須原さんについて言及があって気になった。 途中出てきた過去の記憶をひたすら書き出すのとか、試したくなるけど少し怖い。
ガハハと笑いながら読むつもりで買ったのですが、思ったよりも学がある著者で(酷い表現でスミマセン...)、なるほどなぁ...と感心しちゃいました。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
人は2000連休を与えられるとどうなるのか?
新刊情報をお知らせします。
上田啓太
フォロー機能について
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
▲人は2000連休を与えられるとどうなるのか? ページトップヘ