百年厨房

百年厨房

1,584円 (税込)

7pt

世紀を超えて紡ぐおいしい家族ファンタジー。

第3回「日本おいしい小説大賞」、郷土愛と貴重なレシピ満載の受賞作!

石庭大輔は宇都宮市大谷町にある元石材商の旧家に暮らす公務員。ある日、石庭家に見知らぬ若い女性が現れた。アヤと名乗るその女性は明治時代の生まれで、亡くなった大輔の祖父のもとで働いていたと言う。

友人の紫は「タイムスリップだ!」と騒ぐが、大輔は信じない。だが、アヤが作った冷やしコーヒーを口にして驚く。祖父が生前「もう一度飲みたい」と語っていた通りの味わいだったのだ。さらに大輔は妹の忘れ形見・ルナを引き取ることになり、アヤ、そしてなぜか紫をも巻き込んで奇妙な同居生活が始まった。

天涯孤独の身で食にも生活にも興味なく生きてきた大輔だったが、アヤの作る百年前の料理に次第に食卓を楽しむ気持ちが湧き上がる。しかし、あるきっかけから新たなタイムスリップが起きてしまい……。

壺飯、じんごろう焼き、源氏飯、チタケうどん、自家製れもんミルク、甘露梅、ベーキャップル、ミルクセーキ、クリームコロッケ、柚煎りなど、おなじみのメニューから現代では失われたレシピも登場。

さまざまな食が時間をこえて絆を紡ぎだす、“おいしい”家族ファンタジー!

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百年厨房 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    第3回おいしい小説大賞受賞作品です。

    大正ロマン溢れるメニューが物語を彩ります。

    少しミステリー仕立てにもなっていて、前半
    の伏線を回収する下りが楽しいです。

    大谷石で有名な宇都宮市大谷が舞台です。

    現代の設定ですが、まるで時代小説を読んで
    いるような気分にもなり、多くの楽しみを与
    えてくれ

    0
    2023年06月21日

    Posted by ブクログ

    大正の時代からタイムスリップした女中さんの手の込んだ料理を楽しめる話でした。今ではなかなか食べる事が難しい料理ばかりなので、食べてみたくなりました。百年厨房でつくるからこそ大正時代そのものなんでしょうね。

    0
    2023年02月05日

    Posted by ブクログ

    ワイワイと賑やかな食事の風景がありありと浮かんできて、おいしそうなお料理の匂いと温度が感じられる温かい文章がスッと入ってくる。
    大正時代のレシピで作る、アヤさんの冷やしコーヒーが飲みたくなりました。

    0
    2022年12月17日

    Posted by ブクログ

    章ごとに出てくる食べ物のおいしそうなこと。
    タイムスリップしてきた大正時代の人が料理をするという設定もワクワク感があり楽しかったです。
    登場人物の癖も読み進めるうちにあたたかさに変わっていきました。読んで良かった本のひとつになりました。今後も執筆されるんでしょうか?楽しみです!

    0
    2022年06月10日

    Posted by ブクログ

    大正ロマンのおいしそうな料理デザートの数々こんなにも出てくる小説は初めてですタイムスリップも出てくるとても楽しんで読めました。想像もつかない料理デザート特にベーキャップルが食べてみたいです謎解きもありワクワクしながら読みました。感涙間違いなしの物語あなたもぜひご賞味を!

    0
    2022年03月15日

    Posted by ブクログ

    美味しいものを食べると、心が温かく柔らかくなる
    誰かと一緒に、美味しいものを食べると仲良くなる
     
    おいしいって、素晴らしい!

    0
    2023年04月17日

    Posted by ブクログ

    思いがけずファンタジー物でした。(帯に書いてありましたが全然読んでなかった!)
    頑なに閉ざされた人の心を少しずつ美味しいものが解かしていく。温かい物語でした。

    0
    2023年01月02日

    Posted by ブクログ

    大正から女中さんがタイムスリップする話。
    ノスタルジックで大正ロマンな雰囲気は魅力的だけど、
    中盤で失速する。
    恋愛的要素もあればもっといいと思う

    0
    2022年10月14日

    Posted by ブクログ

    初読み作家さん。
    後半ちょっとバタバタ感があるけど面白かったです。
    中に出てくるメニューがどれも美味しそうで、再現してみたくなりました。いつになるかわからないけど…

    0
    2022年10月01日

    Posted by ブクログ

    第3回日本おいしい小説大賞受賞作。

    私は、おいしいものを自分で作って食べるのが大好きなので手に取った作品です。

    石庭大輔のところへ明治時代から女中のアヤさんがタイムスリップをして現れ、明治時代のおいしいものを皆のために色々と作ってくれます。

    「壺飯」(つぼめし)「源氏飯」(げんじめし)が美味し

    0
    2022年06月03日

百年厨房 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    288ページ
  • 電子版発売日
    2022年04月20日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

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