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日本は100年以上存続する企業が2万弱もある世界に冠たる老舗大国。その強さの秘密を、誰よりも企業を見続けてきた企業調査のプロが、財務、人事、歴史、社訓など、あらゆる角度から徹底分析。恐慌、災害、戦災を生き抜き優良企業となる条件を豊富なデータと取材で明らかにする。
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Posted by ブクログ
日経新聞の連載200年企業に刺激されて発行されたのか、老舗企業の分析を行った本。単に日経新聞の二番煎じではなく、帝国データバンクらしく、多数の企業の統計など数値データに基づいた分析が特長。財務データによる分析もある。老舗の「家訓」を集めて分類・分析している部分も興味深い。
日本は100年以上の老舗が約二万社がある。業歴が長ければ安全だというと、不景気になっても資産を切り崩しながらやり過ごして、好景気再来を待てるだけの体力があるから、業歴が短い企業より仕事を確保しやすいです。本書は12社が例として老舗の財務を分析します。それは、これらの老舗企業は大一次世界大戦や関東大震...続きを読む災、昭和恐慌、第二次世界大戦、石油ショックなどいくつかの戦争や天災経済危機などを乗り越えて現在まで存続してきたことになる。
信用を第一とする、和を重んじる、先取りや新しいことへの挑戦、ということが社是や社訓、企業理念になっている会社が多い。 ・戦争による影響もある。 ・東京農業大学は、酒、しょうゆ製造の社長が、醸造学科に多い。 ・JFLAという企業がある。 ・ほのぼのしてるがのんびりしてない。 ・和気あいあい、だが、馴れ...続きを読む合い、ではない。 小川建設、丸井今井の倒産事例は、再建に取り組むも最終的には倒産に至ったことを学んだ。 老舗の革新的な事例として、 ・医薬品卸、パルタック、1981年538社→2008年111社 ・岡山の繊維業、kanko、tombowなど3社が学生服やユニフォームに取り組む ・フジドリームエアラインは200年続く老舗(鈴与)が取り組んだ などは興味深く、学べて良かった。 財務の分析は…うーん…、もう一つ深掘りしたい。役員報酬やオーナー一族からの借入も見ないといけないかと思いました。あとは連結で見ることも大事かと思います。
「百年続く企業の条件」 戦争、震災を乗り越えて100年以上続く企業の要素とは何か? 虎屋をはじめとした12社のインタビューも興味深く。 1.信頼の維持向上 2.進取性 3.経営理念、行動指針 組織として体現するは難し。 だからこそ重要なり。
震災•戦災を乗り越えた老舗についての本。 この本を読むまでは「老舗=堅い」というイメージだったが、確かにそういう面もあるが「老舗=変化の連続」と思うようになった。 老舗には長年商売を続けてきただけあって、経営の原理原則を体現しているのだなと感じだ。 この本では企業についてしか書かれていないが、伝統校...続きを読むと言われるような学校にも同じようなことが言えると思う。 具体的な事例が豊富に載っているので、イメージしやすかった。 第一章 戦災、震災、恐慌を生き抜いた老舗の社是、社訓 第二章 老舗とは何か 第三章 老舗は一日にして成らず—12社の肖像 第四章 老舗の事務を分析する 第五章 老舗が倒れるとき 第六章 変わる老舗、新しい老舗
この本の特徴は帝国データバンクの編集と言うことで、さまざまな角度のデータがあると言うこと。老舗と言われる企業が大切にしていることや、漢字1文字であらわすと何になるか、、など、興味深いアンケートもあります。老舗の弱点なども見えてきます。 本の中にも過去を振り返るのは検証にしかならない、、、と言うよう...続きを読むな言葉があり、未来志向だからこそ老舗でいられるのだろうと確信しました。「老舗の挑戦」という言葉を聞くこともありまり、珍しいことのように取り上げられますが、それが当たり前とならないのでしょう。いずれにしても、100年に1度の経済危機も、その歴史の中での危機から比べたら、たいしたことがないのかもしれないけど、唯一経験していないことは、過去になかったこのスピード時代。だからこそ、早い決断をしないと老舗といえども倒産は免れない時代になったと言うことだと感じました。 100年以上続く企業は2万社あると言われています。この本には時代別のデータの詳細はありませんでしたが、別のデータによると 奈良時代創業 6社 平安時代創業 10社 鎌倉時代創業 5社 室町時代創業 44社 安土桃山創業 65社 江戸前期創業 364社 江戸中期創業 675社 米五は、江戸後期に味噌屋を手掛けましたが、その前は米屋。その米屋の創業は江戸前期と言うことで、古さでは3~400番目くらいだろうか。味噌屋の創業から見ても概ね2000番目くらいに古いということになります。なかなか古くからやっているものですね。
「存続が目的」 こう聞くと、それはどうなの?という思いもしなくもなかったが、紹介された金属会社の社長の「いい時代悪い時代があった。しかし、一人一人はしっかり走った。次へ託すという気持ちが強かった」という言葉に触れ、その重みを感じるとともに少し理解できたような気がした。
百年以上継続している老舗といわれる会社のこと、 日本の文化、企業の成り立つがよくわかりました。 こんなに古くから番場っている企業から学べることは、多い。 とても良い本でした
「老舗」と一言で言われてもどんな特性があるのか?は漠然としていますが、帝国データバンクのようなプロ集団による客観的な分析により、その中身が浮き彫りとなりました。 最後の方の財務諸表との分析は目から鱗です。
カキクケコ。感謝、勤勉、工夫、倹約、貢献。 信頼、誠実を挙げる企業が多い。 都内の老舗は浅草、日本橋室町、町田原町田。絹の道が原因。 老舗の財務状況を見ると営業外収益で儲けており、本業はそこそこ。
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