復讐するは我にあり

復讐するは我にあり

896円 (税込)

4pt

昭和38年、高度成長に沸く日本国中が震撼した連続殺人事件。言葉巧みに人を騙し、殺し、日本列島を縦断しながら犯罪を重ねる男に対し、警察は史上初の全国一斉捜査を開始した。関係した女、目撃情報は多数あり、立ち回り先の遺留品や人をおちょくったハガキ……証拠の山を残しつつ、空前の捜査網をかいくぐり続けられたわけは? 78日間に及ぶ逃亡、10歳の少女が正体を見破るという予想外の逮捕劇、そして死刑執行まで、実話を元に克明に描く傑作長篇。直木賞受賞作。

...続きを読む

復讐するは我にあり のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年07月04日

    映画を視聴したのちに購入。
    映画版よりもこちらの方が深みがあるというか、映画版の「行間」の意味が分かったともいうか。とはいえ、映画版との展開と違うところも多いが。

    0

    Posted by ブクログ 2016年12月24日

    新装版となり、地名が実名になって読みやすくなりました。
    実在の事件の詳細は知りませんが、まるでノンフィクションを読んでいるかのようなリアリティーがあります。
    ここまで、人間って悪人になれるのかという印象を受けました。

    0

    Posted by ブクログ 2015年11月01日

    綿密な記録調の文面に最初は「うへぇ…」となりますが徐々にクセになり、やがて著者の気迫に圧倒されます。何も知らず読んだだけにチャクラ全開になりました。そして私はこれ以上にかっこいいタイトルを持つ本を知りません。奇しくも先日著者の訃報が流れ、驚きました。。素晴らしい本でした。

    0

    Posted by ブクログ 2014年07月03日

    創作部分もあるドキュメンタリー。この世の中に榎津のような人間は多く居るのだろうけど、それを実行に移す者が出てこないだけなのだろう。新約のローマの信徒への手紙にある一節「復習するは我にあり」を題名とした著者のセンスは、榎津が犯した犯罪や、それを詳細に綴った本作の内容にも増して凄いと感じた。

    0

    Posted by ブクログ 2020年07月01日

    たまたまTVでドラマ版見て(柳葉敏郎)実話ベースということに驚き、その後 映画版見てからの読書。

    復讐するは我にあり(新約聖書 ローマ人への手紙12.19) 。というフレーズにある「我」は神でなく自分自身のことだとこの犯人は思い込んでいた。という一説をどこかで目にしたような記憶があったけど、これは...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年03月03日

    5年ぐらい前に読んだので勘違いしてるかも。
    あちこち流れながら、ひたすら人を殺しまくる。映画版は何も考えずに見れてエンタメ色が強いが、こちらはノンフィクションぽさが全開で陰惨で読ませる。だけどなぜ彼という根本的な疑問が残った。

    0

    Posted by ブクログ 2017年12月06日

    池上冬樹編・ミステリ201から。これ、名前は変えてあるけど、実際の事件を元にしたいわゆるノンフ作品なんですよね。時系列を追っているだけと言ってしまえばそれまでだけど、次に何が起こるか分からない不穏さとか、小説さながら。不謹慎ながら、普通の娯楽作品としても十分楽しませてもらいました。

    0

    Posted by ブクログ 2017年03月01日

    事実だけが積み重なられていく構成になっている。
    殺害場面もなく、もちろん犯人・榎津が心情を吐露する場面もない。
    犯行後の現場の描写はあるものの、第一発見者をはじめとする証言などが語られていく。
    これはノンフィクションなのだろうか。
    確かに登場人物の名前は違うし、一応小説として発表されてはいるけれど、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年11月18日

    フィクションとノンフィクションの境目が分かりにくかった。(明確な部分も少なくないけれど)やはり小説としての作品なのだろう。読んでいて最後の方は犯人に肩入れしてゆくのが不思議だったがこれは作者が意図してることなのだろうか。誰に、何に復讐するのわからないまま、己に対してなのかなと思うことにした。

    0

    Posted by ブクログ 2011年07月09日

    今村昌平による映画は緒形拳の迫力の演技が印象に残る衝撃的な名作だった。その原作ということで今回初めて読んだが、これも衝撃を受けた。書いてあることではなく、書いてないことに。今村映画で中核をなすエピソードがほとんど書かれていないのだ。
    ひとつは主人公榎津と家族の関係。特に父と妻の関係が事件の背景として...続きを読む

    0

復讐するは我にあり の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

佐木隆三 のこれもおすすめ

復讐するは我にあり に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す