ジョン・ロールズ 社会正義の探究者

ジョン・ロールズ 社会正義の探究者

924円 (税込)

4pt

3.8

米国の政治哲学者ジョン・ロールズ(1921~2002)。1971年刊行の『正義論』において、独創的な概念を用いて構築した「公正な社会」の構想は、リベラリズムの理論的支柱となった。「平等な自由」を重視する思想はいかに形成されたか。太平洋戦線における従軍体験、広島への原爆投下の記憶がロールズに与えた影響とは。最新資料から81年の生涯を捉え直し、思想の全体像を解読。その課題や今日的意義にも迫る。

...続きを読む

ジョン・ロールズ 社会正義の探究者 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月26日

    正義論や政治的リベラリズムを紐解くのは荷が重いなか、功利主義以外の妥当な政治哲学のオプションとして外せないジョンロールズを一旦俯瞰することができた。

    読んでみると、上記に該当するロールズの試みは特に正義論という感じであり、射程の長い基礎理論として、分析哲学的道具立てからアプローチしているように思え...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月12日

    個別事例に功利主義を直接適用することは、カテゴリーミステイク(行為功利主義)
    個々の事例を意味づける制度やルールの評価にこそ功利主義は有効(規則功利主義)


    ロールズにとってあるべき社会とは、個人を超えた有機体や、個人をパーツとする機会ではなく「公正なゲーム」とのアナロジーで捉えられる。
    各人に自...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月24日

    『正義論』のとこまで読んだけどたいへん立派だと思う。ロールズについていままで読んだなかで一番すっきりしている。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月23日

    ロールズの考え方の全体像をザクッと把握することができたように思います。
    「ヒロシマから50年」読み直してみようと思います。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月17日

    自由で平等な社会とはどんなものなのか、今一度確認したいと思い読みました。
    「自由で平等な市民であり続けたければ、われわれは私的生活へ総退却するわけにはいかない。」という言葉が印象的でした。
    公的、社会的な問題に対して我々一人ひとりが問題意識を持ちながら議論し続けることが重要であると認識しました。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月16日

    みんな大好き無知のヴェールで有名なロールズだけれども、その生涯はほとんど知らなかった。リベラル・コミュニタリアン論争の印象に比して若い頃は神学を修めていたというのは意外だったけれど、従軍含めた戦争体験を通じて神の完全性を掲げるキリスト教から離れたというのは納得。
    相対主義からの決断主義が跋扈する時代...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月12日

    ロールズ
    ・正義論は3つの原理の明確な優先順位で構成されている。これがあらゆる人/社会にとって前提にできるかが問題になった。
    1.自由な平等の原理(ただし、あらゆる自由ではなく、道徳的能力実現の要請と過去の歴史から選ばれた限定列挙された自由)
    2.公正な機会平等の原理
    3.格差原理

    これには、本質...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月17日

    2023.04.17 予想通り、難しかった。一回で、一冊で理解できるような代物ではないので、色々とアプローチしたいと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月11日

    ロールズについて全く知らない人にとっては訳が分からないかもしれない。大学生で初めてロールズという名前を聞いた学生ならばなおさらである。
     しかし、ロールズの著書を読んで理解できず、ロールズについて少しは知りたいという人にとっては役に立つと思われる。

    0

ジョン・ロールズ 社会正義の探究者 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す