第二次世界大戦とは何だったのか 戦争指導者たちの謀略と工作

第二次世界大戦とは何だったのか 戦争指導者たちの謀略と工作

1,400円 (税込)

7pt

4.0

本書は、新発見の、あるいはこれまで省みられなかった資料を利用し、おざなりの(リベラル歴史家に都合の良い)解釈で終わっている重要事件の深掘を試みるものである。たとえば、第二次世界大戦の前哨戦ともいわれるスペイン内戦だが、その実質は共産主義政府(スペイン共和国人民戦線政府)に対する反共産主義勢力(フランコ反乱軍)の戦いであった。しかし、一般書ではスペイン政府を「共和国」と記述するばかりで、当時の共和国が実質「スペイン社会主義共和国」であったことを書かない。また、第二次世界大戦期およびそれに続く冷戦期において、米民主党政権(ルーズベルト政権およびトルーマン政権)内に多くのソビエトスパイが潜入していたことを示すヴェノナ文書が発表されており、ソビエト崩壊後の1990年代から多くのソビエト側資料も出ている。これにより、一般歴史書の記述の修正が必要だが、リベラル歴史家による積極的な解釈の見直しの動きはない。本書によって、読者の歴史観は少なからず立体化し、合理的歴史解釈醸成の一助となるだろう。

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第二次世界大戦とは何だったのか 戦争指導者たちの謀略と工作 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    学校で習う歴史解釈とは違った断面から世界史を眺められる好著。

    印象に残った点などをいくつか。

    ①ピカソやロバート・キャパは共産党シンパであり、『ゲルニカ』などの作品は共産主義勢力のプロパガンダ作品。

    ②FDRや妻エレノアは共産主義シンパ。晩年の二人は仮面夫婦。

    ③英国首相チャーチルに対する過

    0
    2023年12月31日

    Posted by ブクログ

    なぜ日本ではチャーチルが評価されてるのか。それが不思議に思えるほど、最悪な人物として描かれる。FDR(ルーズベルト)も。結局本作では描かれないけど、第二次世界大戦(特に大東亜戦争)は、西欧のアジア蔑視が根底にあったように感じる。

    0
    2023年01月18日

    Posted by ブクログ

    良書だと思う。右の人にも左の人にも広く読まれるべき。
    そうではないかと思っていたが、チャーチルは、糞ったれだった。
    NEVER SURRENDER演説と一億玉砕・本土決戦は何が違うのか?
    一方は勝ったので素晴らしく、一方は負けたから狂気とされた。
    実の娘と義理の娘をハニートラップに使うなど、中共より

    0
    2022年06月16日

    Posted by ブクログ

    著者の渡辺さんによると、本書は第二次世界大戦の流れが頭に入っている人向けとのこと。チャーチルやフランクリン・ルーズベルト、スターリンなど歴史の表舞台の政治家らとその家族、関係者らの心情を人間ドラマとして開戦直前から終戦まで浮き上がらせている。

    確かに教科書にない情報満載なので新しい視点を与えてはく

    0
    2022年07月10日

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